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ヒラリー氏とオバマ氏、「韓米FTAは損する商売」

ヒラリー氏とオバマ氏、「韓米FTAは損する商売」

Posted February. 16, 2008 03:24,   

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11月の米大統領選挙に出馬する共和党候補が事実上確定し、民主党候補も2人にしぼられたことで、次期大統領が推進する韓半島政策に関心が集まっている。

共和党候補に事実上確定したマケイン上院議員は、ブッシュ大統領が推進してきた強力な軍隊を基盤においた「力の外交」を継承するものとみえる。北朝鮮の核申告が遅れる場合、米国の北朝鮮に対する圧迫の水位が高まる可能性も排除できない。

いっぽう、民主党のヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員は、06年10月の北朝鮮の核実験の前までブッシュ政府が取ってきた北朝鮮に対する孤立および「敵視政策」が韓半島の緊張の主要原因だったとし、外交的努力による核問題の平和的解決を主張する。

3候補がこれまで自分のホームページや主要メディアへの寄稿、議会の速記録を通じて明らかにした韓半島政策を比較してみた。

▲北朝鮮核問題〓3候補いずれも、韓半島の平和と安定、北朝鮮の国際社会参加のために、北朝鮮の核保有は絶対容認できないと強調する。

ただ、民主党の両候補は、02年10月の北朝鮮のウラン濃縮計画(UEP)疑惑提起に伴うブッシュ政府の北朝鮮に対する強硬策のような「一方主義」が繰り返されてはならないと指摘する。

これは、民主党候補が大統領になる場合、現在の6者協議の枠組みによる核問題の外交的解決基調が維持されるものと見通せる根拠だ。

オバマ候補は、昨年のフォーリン・アフェアーズ7、8月号の寄稿文で、「軍事的オプションを完全に排除しないが、持続的かつ直接的で積極的な外交が最も主要な手段になるだろう」と強調した。オバマ候補は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談する考えもあると明らかにした。

ただオバマ候補は11日、上院外交委員会に書面提出した速記録の挿入文書で、「北朝鮮に対していかなる幻想も持っていない」との考えを示し、「米国は、韓半島の非核化を守るために、断固とした態度を取らなければならず、譲歩してはならない」と強調した。

ヒラリー候補も対話による解決を支持し、「非核化の意志を再確認する次元で、ロシアとともに核兵器削減交渉に乗り出さなければならない」と強調した。このような「率先垂範」が、核拡散防止体制を強化させるだけでなく、北朝鮮にも強力な圧迫手段になり得るというのだ。

マケイン候補は、自分のホームページで、北朝鮮の全体主義体制を批判し、「北朝鮮が検証可能な非核化と現存する核物質と施設に対する完全な申告をするかどうか、依然として不確かだ」と指摘した。

マケイン候補は、昨年のフォーリン・アフェアーズ11、12月号の寄稿では、「今後、北朝鮮との対話では、ミサイル問題と日本人拉致問題がともに扱われなければならない」と主張した。

▲韓米同盟の未来〓マケイン候補は、経済と安保分野を中心に、傷ついた韓米同盟を再建しなければならないと主張する。マケイン候補は、韓米同盟の強化のために最も重要なことは、「米国の継続的な介入(engagement)」だとし、在韓米軍の維持によって安保協力を持続する考えを明確にした。

オバマ候補は、「価値同盟」の重要性を力説している。オバマ候補は11日、「米国は、韓半島と北東アジアそして世界で21世紀の挑戦に立ち向かい、同盟関係を維持に向けた共通のビジョンづくりのために、韓国とともに努力していかなければならない」と主張した。

特に、北東アジア多国間協力の枠組み強化に向けて、2国間同盟である韓米同盟を拡大・強化し、6者協議のような臨時的(ad-hoc)対話を越えた多国間安保協力の枠組みを整える必要性を強調した。

ヒラリー候補も、地域の安保協力の増進に向けた協力強化の必要性を力説している。ただ、中国や日本、オーストラリアとの同盟強化を明示的に強調しているのに比べて、韓国との同盟強化は直接には言及していない。

▲韓米FTA〓民主党のヒラリー、オバマ両候補は、韓国との自由貿易協定(FTA)締結に反対の考えを何度も明らかにしている。

自動車労組の支持を受けるヒラリー候補は、韓国の自動車輸出を問題視し、数回にわたって講演でFTA反対を明らかにした。

オバマ候補も11日、自動車とコメ、牛肉などの焦点となる基準を取り上げ、「残念ながら韓米FTAはこれを満たせていない」と指摘した。

いっぽうマケイン候補は、「韓米FTAの潜在力を完全に実現しなければならない」と述べ、積極的な支持意思を明らかにした。



triplets@donga.com