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引き締まった体に熱中する男たち 無理なダイエットで副作用続出

引き締まった体に熱中する男たち 無理なダイエットで副作用続出

Posted February. 11, 2008 15:18,   

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身長183センチ、体重68キロ。大学生の朴さん(26)はすらりとした身長に引き締まった体つきで「モデルか」と言われることが多い。

その朴さんが最近、精神科の治療を受けた。ほとんど脂肪無しの体つきだが「太っちゃいけない」という強迫観念にとらわれて、鶏胸肉だけを取りながら運動をした。お腹が空いて我慢できなくなると、アイスクリームやお菓子などを暴食しては、すぐトイレに行って食べたものを戻した。結局、両親に連れられて病院を訪ねると「拒食症」という診断を受けた。

ダイエットの強迫症状はもはや女性だけに見られるものではない。若い男性の間で「ナイスボディ熱風」が巻き起こってから、無理なダイエットと運動で健康を損ねたり、無許可のダイエット薬物の摂取で副作用を起す例が増えている。

大学生の金さん(21)は、食事量を普段の3分の1に減らして、10キロ走、縄跳び2000回など毎日4時間以上の運動をして6ヵ月で40キロを減らしたが、突然肝臓と腎臓の機能が低下して病院に入院した。

金さんは、「人に格好よく見られたい気持ちから痩せなければという強迫観念に駆られて運動に夢中になった。あとからは、自分をコントロールできなくなった」と話した。

男がダイエットに熱中するのは、クォン・サンウやピ(Rain)など筋肉質のスターたちが人気を集めたことから「体作り」が流行り出したのが背景にある。割れた腹筋の「シックスパック」、腕と胸の筋肉ラインのことを指す「Mライン」など筋肉質の引き締まった体つきを象徴する流行り言葉も登場した。

こういう世態を反映してか、ソウルの新村(シンチョン)、狎鴎亭洞(アプクジョンドン)、弘益(ホンイク)大学前など、若者たちが集まる町の肥満クリニックには男性患者が大きく増えている。

肥満クリニック「ドクターボーユ」の職員は、「最近、男性患者が4倍くらい増えた。患者10人のうち3、4人は男性で、私たちも驚いた」と話した。

肥満クリニックの「365mc」の金ハジン院長は、「昔は健康のためにお腹の脂肪を抜くのに集中していたが、このころの若者は胸、背中、太もも、お尻など、着こなしを良くするのに重要な部位であるお腹を細くしたがる」と話す。

一部の男性は脂肪吸入手術まで受けることもあるが、行き過ぎたダイエットへの強迫観念は、むしろ健康に致命的な悪影響を与えかねないと専門家たちは警告している。

パクサン神経精神科医院のカン・ヒチャン院長は、「肥満のために訪ねてくる男性患者の80%は正常かやや太り気味の人たちだ。無理なダイエットで拒食症や過食症にかかり、栄養不足になって肝臓や腎臓を傷めかねない」と話した。

インターネットには、ダイエット薬品を無分別に服用して副作用を訴える書き込みが数多く掲載されている。

あるポータルサイトの米国ダイエット製品あとがき掲示板には、「ダイエット薬を服用したあと、めまいや頭痛、胸騒ぎ、皮膚の異常を経験した」、「薬を飲んで3日間6時間しか寝れなかった」、「服用後、腕がしびれて冷や汗をよく流している」などの書き込みが、ここ1ヵ月で80件以上が掲載された。

食品医薬品安全庁の朴ギョンシク研究士は、「国内でダイエット薬として販売されている薬品の相当数は不法流通されている外国製の健康機能食品だ。そういう薬を過度に服用する場合、マヒ症状、全身アレルギー、ショックなどを起こしかねない」と警告している。



zozo@donga.com