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米政界、FTAの年内批准に悲観的

Posted January. 31, 2008 07:07,   

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ブッシュ米大統領は28日の最後の新年国政演説で、韓米自由貿易協定(FTA)の早期批准を強く求めたが、米政界では、FTAの年内批准は事実上不可能だという雰囲気が強まっている。

もっとも大きな障害は、米国が韓国の米国産牛肉輸入の全面的な開放や自動車分野の再交渉をFTA批准同意の先決条件として掲げていることだ。

ワシントンのある消息筋は、「牛肉もさることながら、民主党内では自動車の再交渉なしにはFTA批准は不可能だという認識が高まっている」とし、「たとえば、韓国でのアメリカ産自動車の販売台数増加に合わせて、米国内での韓国車販売の関税撤廃の割り当てを与える方式を要求している」と説明した。

韓国政府も同様に、「再交渉はありえない。自動車問題でさらに譲歩すれば、国内のFTA反対論者たちを説得できる名分がなくなる」と述べている。

韓米両国の国内政治日程も、批准同意を難しくする要因だ。

昨年9月、韓国国会に提出された韓米FTA批准同意案は、常任委の統一外交通商委員会への上程すらできず、5ヵ月間も棚上げにされたままだ。4月の総選挙を控えて与野党ともに消極的な姿勢を示しているためだ。

米国でも激しい争いを見せる予備選挙に関心が集中しており、FTA問題は議会でほとんど議論されていない状態だ。さらに、民主(8月下旬)、共和(9月上旬)両党の党大会が開かれれば、事実上、議会は開店休業の状態に陥る。

米議会関係者は、「下院歳入委員会での審議は45日間、下院本会議での採決は60日間、上院財務委員会での審議は75日間、上院本会議での採決は90日間という期限がある」とし、「このような日程を考慮すれば、4月中旬までに批准同意案が上程されてこそ、年内での批准が可能となる」と話した。

このような雰囲気を反映してか、民主党のホイアー下院院内代表は29日、「現在としてはコロンビアや(韓国、パナマを含めた)他の貿易協定の今年の(議会での)議決は不確かな状態だ」と述べる。

民主党の有力な大統領選挙予備候補、ヒラリー・クリントンやオバマ上院議員は、すでに韓国とのFTA締結への反対意思を明らかにしている。



triplets@donga.com