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俺の金や君の若さ、独り占めの賭け事

Posted January. 29, 2008 03:04,   

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金持ちだが年寄りで病気にかかり残り少ない人生を送っている老人カン・ノシク(ピョン・ヒボン)と、ただ一つの財産は健康な体しかない貧しい青年画家ミン・ヒド(シン・ハギュン)。

お互いに持ち合わせていないものを望む二人は偶然出会い、「独り占め」の賭けをする。条件は、無作為に電話をかけ、電話に出た人が女性ならヒドが30億ウォンを受け取る。しかし、男性ならヒドの体をノシクがもらう。

ヒドの勝利が確実なもののように見えたが、電話に出た人が男から女に変わったおかまであることが分かり、結局ヒドは体を取り上げられる。しかし、財産を狙うノシクの愛人、李へリン(李へヨン)が登場し、ヒドを助けるのをきっかけに状況は再び迷宮入りする。

製作会社「プグィヨンファ」の朴チャンヒョン代表の言葉のように、「原作の日本漫画『チェンジ』は起承転結がはっきりしていて、映画的な完成やメッセージさえ入れればすむ」ので、映画は退屈することなく2時間が流れる。

独特な素材や緊迫した構成、役者たちの熱演ぶりは、「セブンデイズ」についで、2ヶ月ぶりにホラーマニアの関心に応えるに値する要素だ。脳や脊髄を移植するシーンも、写実的に描写した。結末の部分で、2度めのゲームの結果を4、5回の枝分かれができるよう、想像の余地を残しておいた点も魅力ポイント。

映画の中の金博士の言葉のように、一人は「一部」の30億ウォンと、ほかの一人は「全部」の体をかけるということは「アンフェアなゲーム」だ。映画はそれとなく、富によって不平等な関係が結ばれる資本主義的な矛盾を告発している。

大金がかかったとはいえ、脳を取り替える賭けをするという設定そのものがどれだけ説得力を得るかは疑問だ。

劇的な展開のカギを握っていたへリンが、映画の後半で自己の役割を果たせないまま、急に消えたのも気にかかる。31日公開。15歳以上。



polaris@donga.com