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テコンドー・文大成、「IOC選手委員」目指し五輪2連覇放棄

テコンドー・文大成、「IOC選手委員」目指し五輪2連覇放棄

Posted January. 25, 2008 08:15,   

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「もっと大きな夢のため、五輪2連覇をあきらめる」。2004年アテネ五輪テコンドー80キロ以上級の決勝でファンタースティックな後ろ回し蹴りで金メダルを獲得した文大成(ムン・デソン)氏(32・東亜大教授)が、北京五輪に参加しないことを宣言した。

ニュージーランドに滞在している文氏は24日、電話インタビューで「五輪の金メダルも重要だが、国際オリンピック委員会(IOC)選手委員になるほうが国益に役立ちそうだ」とし、このように話した。

文氏がIOC選手委員になれば、アジア初のケースとなる。韓国は2000年に李ウンギョン(アーチェリー)、2002年チョン・イギョン(ショートトラック)、2006年カン・グァンベ(ボブスレー)が挑戦したが、いずれも失敗に終わった。

アテネ五輪直後、指導者への道を歩んだ文氏は、昨年、テコンドーの活性化に向け、北京五輪で2連覇に挑戦するとし、再び道着を着た。しかし、昨年12月にIOC選手委員候補になったのを機に、選手復帰への夢を放棄した。

文氏は、昨年末からIOC選手委員を目指して本格的な準備作業に突入した。自腹を切って、ニュージーランド・オークランドで語学研修を受けており、個人教習まで受けながら1日7時間ずつ英語の勉強にはげんでいる。外国の体育関係者や選手らと自由にコミュニケーションするためだ。

「この歳になって英語を学ぶのは容易ではない。しかし、韓国スポーツの地位向上が図れるIOC選手委員になるためには、必ず乗り越えなければならない課題だ」

今年5月までニュージーランドで英語の勉強を続けた後、6月末に中国北京に渡って本格的な得票活動に取り組む。得票対象は選手村に入る1万2000人の選手。選手たちは1人4票を行使できる。韓国はもちろん、米国や中国など各国選手から幅広い支持を取り付けなければならない理由だ。投票結果は、五輪閉幕日の8月24日に発表される。

文氏は、陸上110メートル・ハードルの「黄色い弾丸」刘翔(中国)、マラソンの2時間5分の壁を破ったポール・タルガト(ケニア)、女子テニス世界1位のジュスティーヌ・エナン(ベルギー)、長距離水泳のグラント・ハケット(豪州)など、候補31人との競争で勝たなければならない。

IOC選手委員の任期は8年。現在IOC選手委員は19人で、文氏が挑戦する選出職委員は夏季種目8人と冬季種目4人の12人。残りの7人は、ジャック・ロゲIOC会長が地域と種目別に按配して指名する。今年で任期が終わる選手委員は、セルゲイ・ブブカ(ウクライナ)ら4人だ。

文氏は、「IOC選手委員になれば、韓国の五輪招致にも力に足したい」と言い、意欲を示した。



beetlez@donga.com