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[オピニオン]公認審査委員長

Posted January. 22, 2008 07:17,   

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04年4月の第17代総選挙の時、ハンナラ党の公認審査委員会(公審委)の委員長は金文洙(キム・ムンス)議員(現京畿道知事)、副委員長は安剛民(アン・ガンミン)元ソウル地検長だった。しかし、マスコミの関心が集まった委員は、作家の李文烈(イ・ムンヨル)氏だった。李氏が、李会昌(イ・フェチャン)候補の再三の大統領選敗北と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領弾劾の逆風で壊滅直前のハンナラ党の「守護神」を自任して公審委に合流すると、保守勢力は小さな慰安を得たようだった。

◆李氏は、ハンナラ党が鄭亨根(チョン・ヒョングン)、金容甲(キム・ヨンガプ)議員のような第5、6共和国(全斗煥、盧泰愚政権)のイメージの強い人物を公認しようとすると、公に「党に未来はない」と叱咤し、交替を図った。しかし彼は、「左派タリバン」と考えてきた総選挙市民連帯が鄭、金議員を落選対象に含めると、「逆に参考にする」と言って不快感を露にした。総選挙の結果、ヨルリン・ウリ党が過半数の議席を獲得して完勝すると、李氏は「時代を読む自分の眼が信じられなくなった」と嘆いた。

◆今ハンナラ党は、あの時と正反対だ。10年ぶりに政権を取り戻し、全羅道(チョンラド)を除く大半の地域で「絶対優位」の支持を受けている。大統合民主新党の議員たちが「このまま総選挙まで行くと、改憲ライン(3分の2)も渡すことになる」と言うほどだ。しかし、大統領選党内選挙で2分した李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・グンヘ)陣営間の公認葛藤が深刻だ。朴槿恵前代表サイドでは分党の話まで出ている。24日の最高委員会議で公審委の構成を決定する予定であり、今週が最大のヤマ場となる。

◆姜在渉(カン・ジェソプ)代表は、「安剛民委員長」カードを取り出した。安氏は、第17代総選挙の公審委員、昨年の大統領選党内選挙の候補検証委員長を務め、ハンナラ党と縁が深いが、事実上外部の人間だ。党内で公審委員長の適格者がいないのは、ハンナラ党の「政党民主主義」が成熟していないことを意味する。また、公認を控えて分党論まで出ていることも、ハンナラ党の限界を示している。公審委が、親李・親朴を越えて「刷新公認」を断行し、それでも党が動揺しなければ、政権を与えた国民の前に堂々とできる。

金昌爀(キム・チャンヒョク)論説委員 hang@donga.com