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李明博・大統領当選者の一問一答

Posted December. 21, 2007 09:58,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者は20日、「創造と実用のリーダーシップを持って国民統合と経済発展を遂げ、国の先進化を実現し、その実りを庶民と中産層が味わえるようにする」という国政運営の大きな基調を示した。

李当選者は同日、ソウル中区(チュング)のプレスセンターで行われた当選後初の記者会見で、「世界史上、最も短期間に産業化を成し遂げ、数多くの犠牲を忍耐しながら民主化を成功させた大韓民国は、これからは先進化に向けて進まなければならない」とし、「これがまさに李明博政府に対する時代のニーズだ」と述べた。

李当選者はこのような先進化に向けた跳躍のため、「和合の中の変化」という案を提示した。「憤り、憎悪やウソの政治では、わが社会を先進化に導くことができない。揺るぎない和合が変化を可能にする条件だ」として、与野党と分裂した社会の和合を強調した。

しかし、李当選者のメッセージは「変化」に傍点が付けられていた。李氏は「変化を抜きにしては先進化も新発展も実現できない。国民に『できる』という自信を持たせ、発展に向けた国民のエネルギーを一ヵ所に集めなければならない」と述べた。

李当選者はまた、「過去とつないでいた手を放し、未来と手をつながなければならない。時代は私に創造と実用のリーダーシップを期待している」と強調した。

李氏は変化と改革の具体的な青写真として、「国民は理念でなく実用を選択した」とした上で、「新しい発展エンジンを創り出す。経済に活力を吹き込んでたくさんの働き口を作り、地方経済と中小企業、自営業者が息を吹き返すようにする」と言って、大々的な規制緩和を予告した。李当選者が「李明博政府初期からそれに特別な関心を持つ」と述べたのも、経済活性化に向けた強力な意志を垣間見せるところだ。

李氏が記者会見文で「決断力と推進力のあるリーダーシップを発揮する。圧倒的な支持を送ってくれた国民の意が何なのかよく知っている。国民との約束を必ず実践する大統領になる」と述べたのも同じ意味だ。

同日の会見場には内外の記者約200名が駆けつけて、李当選者の初の公式の記者会見の内容をリアルタイムで報じ、会見場の入り口には大統領府の警護チームが検索台を設置してものものしい警護に乗り出し、李当選者の確実に変わった位相を実感させた。次は一問一答。

——直選制以後、最多得票で当選したが、今度の大統領選挙の意味をどのように思っているのか。

「国民はこれまでの10年では未来に向けてさらに進むことができないと思ったようだ。そのため、政権交代に国民が積極的に協力したと思う。新しい時代では古い考え方は切り捨て、未来に向けて国民がもっと希望が持てるように、新政権は実用的、創造的に働く政府になる」

——経済立て直しの具体的な腹案と最初の措置は何になるか。

「経済が息を吹き返すというのは結局、企業が投資をすることだと思う。企業投資に対しては希望的に思っている。この10年間、目立って企業に対する規制が多くなったわけではないが、雰囲気上、反市場的・反企業的なムードのため、企業が投資を控えてきたのが事実だ。李明博候補が大統領になることで、企業が投資できる経済環境が完全に変わると思う。新しい政権が発足する前から企業が投資を準備できるようにし、合わせて外国人にも大韓民国が投資しやすい良い国という説明をするため、具体的に接触し始める予定だ」

——引き継ぎ委員会の運営方向について説明してほしい。

「形式的なことより実質的に政府の業務を引き継ぐようにする。引き継ぎの過程を通じて、既存の全ての公職者に対しては過渡期にさらに熱心に仕事をするようにお願いをし、仕事のできる安定的な雰囲気を作ると説得することで、10年ぶりに政権が変わることによる混乱と心情的な不安が発生しないようにする」

——対北朝鮮政策基調が変化するという指摘が多いが…

「私は進歩・保守を超えて実用主義的な外交をし、南北協力もそのようにする。南北間で最も重要な懸案は、北朝鮮の核の廃棄だ。北朝鮮の核が廃棄されることにより、真の南北経済交流が始まると思い、北朝鮮に核を諦めるのが体制維持や住民のために得になるという点を説得していく。この問題は6カ国協議を通じた国際協力を積極的に移行し、特に米朝会談で成功できるように韓国政府が協力しなければならないと思う」

——韓国政府が北朝鮮に対する批判を極度に自制しているが。

「国民所得100ドル時代前後の1960年代には韓国経済に協力した先進国が人権に関する問題をよく指摘した。当時、軍事政権は反対の立場もあったものの、人権に対する先進国の言及が韓国の人権の向上に役立ったと思う。南北問題の場合も、無条件的に批判を控えるのではなく、愛情のある批判をするのが、かえって北朝鮮の社会を元気にできると思う。北朝鮮と本格的な交流が実現する前でも、人道的な支援を行う過程で批判のための批判ではなく、北朝鮮社会を元気にするために必要な指摘をしようと思っている」



taylor55@donga.com kimhs@donga.com