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フランス、公企業労組のスト中止「サルコジの勝利」

フランス、公企業労組のスト中止「サルコジの勝利」

Posted November. 24, 2007 03:03,   

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フランスの大衆交通機関のストライキ事態がニコラ・サルコジ大統領の勝利で終わる見通しだ。

フランス国営鉄道(SNCF)とパリ交通公社(RATP)の労組は22日午前と午後、相次いで事業上別の会合を開き、ストライキへの賛否投票を行った結果、相当数がストを中止し、仕事に復帰することを決めた。

これを受けて、鉄道や地下鉄、バスの運行がストから10日目の23日、ほぼ平常通りに回復した。しかし、フランスの南部地域を中心にストを固執しているタカ派の団体が残っており、ストが完全に終わるには、さらに時間がかかるものとみられる。

AP通信は21日、労使政の交渉が始まってからわずか1日で労組が、事実上、ストを中止することになったのは、労組側の敗北だと印象付けられ、サルコジ大統領に改革への道が開かれたと、23日報じた。

同通信はキ・グル(社会学)パリ政治大学(シアンスポ)教授の言葉を引用して、「サルコジの政治的勝利は明白だ」とし、「フランス国民は改革への試みがストの圧力に屈した過去との断絶を目にしている」と伝えた。

日刊紙のル・フィガロも同日付の1面の見出しを「サルコジの勝利」とした。同紙は社説で、「公企業の年金改革はすべての改革の母親だった」とし、「今後、公共部門の縮小や財政赤字の縮小など、ほかの改革にも弾みがつくだろう」と論評した。

今回のストは、初期から労組側に不利だった。14日のストの初日は70%台に達した参加率が、翌日から急激に下がり、21日には20%台にまで落ちた。

先週、すでにフランス民主労働同盟(CFDT)のフランスア・セレク委員長はストが動力を失ったことを理由に、組合員たちの仕事への復帰を勧めた。1995年、3週間の長期ストを率いて、ザク・シラク前大統領の改革を挫折させたベルナール・ティボ労働総同盟(CGT)委員長も、早くから交渉に臨もうとしたが、タカ派の抵抗にぶつかり、実現できなかった。

しかし、国民の圧倒的な世論は、スト期間中、政府が労組に屈してはいけないということだった。サルコジ大統領は交渉をしても、年金の支払い期間を37.5年から40年に増やす革新内容には手をつけられないことを明言した。社会党などの野党も政府が交渉に条件をつけると批判したが、年金改革には支持を送った。結局、労組は大勢に屈し、20日、交渉を受け入れることにした。

サルコジ大統領は23日、中国への訪問に先立って、「フランス国民が改革が続けられることを示した」と語った。



pisong@donga.com