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気象庁に垂れ込む「腐敗の暗雲」

Posted November. 22, 2007 03:19,   

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警察庁特殊捜査科は、気象観測装備を導入する過程で特定業者の製品が納品されるよう圧力をかけ公文書を偽造した疑い(職権乱用)で、前気象庁航空気象台長の金某氏(62)に対して、21日に逮捕状を請求した。

警察は、金氏の指示を受け、書類を偽造したソン某容疑者(56)など前職・現職の気象庁公務員ら6人と、装備の納品価格を操作したチェ某容疑者(48)など現職の気象庁公務員ら7人を書類送検した。また、気象庁内部の文書を気象関連業者のK社に供与したホ某容疑者(48)ら2人を書類送検し、K社代表の金某氏(38)に対しては、契約内容とは異なる安い装備を気象庁に納品した疑い(詐欺)で逮捕状を請求した。

警察によると、前気象庁航空気象台長の金氏には、04年12月に慶尚南道蔚山(キョンサンナムド・ウルサン)空港に設置される低層気象観測装備を購入する過程で、書類を偽造し、低層観測に適しないK社の高層気象観測装備を16億5000万ウォン(約2億円)で購入するよう働きかけた容疑がもたれている。

警察の調べによると、金氏はソン容疑者など当時の部下職員らにK社の製品が基準に適しているという内容の偽りの評価書を作り調達庁に通知するよう指示していたという。

昨年12月に退職した後、K社系列会社の社長に就いた金氏は、警察の取り調べに対して「K社の装備を導入したのは、昨年亡くなった当時の気象庁長の指示によるものだった」と供述している。

警察は「金氏らとは別にチェ氏らは、昨年12月に気象庁が高層気象観測装備を導入する当時、K社が契約より約11億ウォン安い装備を納品したのに、本来の契約の通り納品したように書類を偽造している」と明らかにした。気象庁を退職した後、K社に移したチェ容疑者(69)も、気象庁に勤める後輩の公務員から同庁内部のコンピュータ・ネットワークのパスワードやIDを渡してもらい、05年10月から最近まで、約6100件の気象庁内部文書を流出していたことが分かった。

警察は「K社が、各種の恩恵を受け、05年〜06年に気象庁が発注した事業30件のうち25件を獲得した」とし「契約の金額で考えれば、97%の事業をK社が獲得したことになる」と説明した。



surono@donga.com