数年前のカナダへの早期留学ブームが最近、移民ブームに続いている。カナダ移民公社のＯＫユニオンコリアのチョン・ドンヒョク社長は「留学した子供たちの満足度が高く、親たちもついて行く場合が多い」という。米国へ留学する場合、永住権を獲得するのが困難で、投資移民も成功可否が不透明なことが難点だ。これに対して、カナダは技術移民も容易な方であり、４０万ルーニー（カナダドル・約３億８８００万ウォン）をカナダ銀行に無利子で５年間預けるか、あるいは、１２万ルーニー出せば普通、１年半で永住権が取れる。
◆昨年、カナダが受け入れた移民者は２５万人余り。その中で韓国人は第３国を経由した移民者を含めて６１７８人で、中国、インドに続き８位だった。韓国人の好む定着地はトロントとバンクーバーだ。特に現地日刊紙のバンクーバー・サンの調査結果、バンクーバーの電話帳には中国係を含めて李（Ｌｅｅ）氏の姓が５８００世帯で最も多かった。李氏は中国の漢族人口の８％を占める最大の姓で中国系がもっと多いはずだ。韓国系が大部分とみられる金（Ｋｉｍ）氏は２４００世帯で５位だった。
◆カナダへ子どもを留学させた父兄たちが最近、ルーニー高のために苦しんでいる。年初、１ルーニーに対し８００ウォンの水準だったが、最近は９７０ウォンまで急騰し、２０％程度上がったためだ。カナダでは永住権者ではなく、留学生の場合は公立学校でも年間約１０００万ウォンの学費を出さなければならない。生活費は１５００万ウォン前後かかる。最近の為替レートで換算すると、計５００万ウォンをもっと送金しなければならないわけだ。一方、米ドルに対するウォンの為替レートは、年初９３０ウォンから９０８ウォンまで下落した。為替レートの逆転に、カナダ留学生の親たちはため息が出るほどだ。
◆ルーニー高でカナディアンたちは米国へ遠征ショッピングしに行ったりする。バンクーバーから米国のシーアトルまでは２５０ｋｍで普段２時間４０分程度かかるが、週末なら国境を通過するのにかなり長い時間待たなければならないほどだ。混雑を避けようとするオンラインショッピング客たちの注文も昨年より２０％程度増え、一般小包みや郵便配逹に支障を来たしている。バンクーバーの李、金氏たちのビジネスはうまく行っているのだろうか。
洪權熹（ホン・グォンヒ）論説委員 konihong@donga.com
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