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「接待波紋」以来、国政監査が変わった

Posted October. 30, 2007 03:28,   

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国政監査の接待波紋の余波により、国会議員たちが国政監査の対象である政府省庁や傘下機関で慣行的に提供してきた食事や酒の接待を避けることが起きている。

一部の議員たちは、「気兼ねしなければならない。これからは国政監査の時は弁当を持参したほうがよさそうだ」と気をつけている。

また、一部の常任委員会では食事の場所を飲食代の安いところに変更し、一部の監査対象機関では、国政監査の費用を減らすため、監査場所を機関から国会へと移すことを決めた。

●費用の削減のため、国政監査の場所を変更

30日に開かれる国会文化観光委員会から国政監査を受けるための費用として4200万ウォンを策定し、血税の乱用議論が起きた韓国文化コンテンツ振興院や映画振興委員会、映像物等級委員会など、7つの機関は29日、国政監査の場所を、ソウル麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)の文化コンテンツセンターから国会へと変えることにした。

これを受けて、国政監査の業務報告に必要な映像機材やマイク、ファックス、リムジンバス、国政監査のテーブルやイスなどをレンタルする必要がなくなり、費用を減らせるようになった。最近、新しく建てられた文化コンテンツセンターは、映像機材などの装備を保有していない。

しかし、議員や補佐官の昼食や夕食に必要な1人あたり2万ウォンの費用を当てることは、いちおうそのまますることにした。議員や補佐官たちが、監査対象の機関とは関係なく、それぞれ食事をしたり、国会で当てた予算で食事費用を払わない場合に備えることにしたわけだ。

●飲食代の安いところへと食事場所を変更

30日、全羅南道(チョルラナムド)に対する国政監査を実施する国会行政自治委員会(行自委)所属の議員12人は、当初、昼食の場所を木浦市(モクポシ)の韓定食店にする計画だったが、28日、全羅南道道庁の構内食堂へと変えた。メニューも1人あたり3万ウォンの韓定食から、1万ウォンの食事へと変えた。

全羅南道の関係者は29日、「国会事務所の職員からいきなり、『食事の場所を変えたほうがいい』といってきたので食事の場所を変えた」とした上で、『食事費用も我々が払おうとしたが、事務所の職員が『我々が食べた分は我々が払う』と言ったので、別々に計算することにした』と話した。

行自委の議員たちは国政監査が終わった後、行自委所属の民主党の崔仁基(チェ・インギ)議員(全羅南道羅州和順)がおごる夕食に出席することにした。しかし、この席には全羅南道の関係者は出席しない。

崔議員側の関係者は、「国政監査の接待波紋以来、単なる親睦レベルの食事も相当気兼ねするようになった」と語った。

同日、行自委の一部の議員たちは、慶尚南道(キョンサンナムド)への国政監査を終えた後、夕食の場所を当初、予約しておいたカルビ食堂から、ドジョウ汁食堂へと変えた

慶尚南道の関係者は、「当初、カルビ食堂で1人あたり2万ウォン以上の食事をする計画だったが、行自委側と協議し、ドジョウ汁食堂で1人あたり1万5000ウォンで食事費用をあわせることにした。

●国会予算で食事や宿泊費を支払う

同日、慶尚南道の国政監査と同時に開かれた慶尚北道(キョンサンブクド)に対する国政監査に出席した行自委の一部の議員たちは、昼食を大邱(テグ)の東大邱駅周辺の韓定食の食堂で食べ、60万ウォンの食事費用を国会予算で支払った。

慶尚南道の国政監査を終えた議員たちは同日、30日に開催予定の忠清北道(チュンチョンブクド)への監査のため、清州(チョンジュ)へと移動し、あるホテルに泊まった。彼らは、宿泊費も同様に国会予算で支払い、忠清北道に対する監査を終えた後、夕食を取らず、ソウルに行く予定だ。

行自委のハンナラ党幹事の鄭甲潤(チョン・ガビュン)議員は、「地方で国政監査をする際、宿泊費は行自委で、国会の予算で提供される費用の範囲内で解決するのが正しい」とした上で、「今回の国政監査接待波紋を教訓として、監査対象期間が食事費や飲み代を払う間違った慣行を正すべきだ」と語った。

●食事の席を避ける

ソウル高裁やソウル高裁傘下の11の地方裁判所への国会法制司法委員会(法司委)の国政監査が開かれた26日、法司委の議員たちは、当初、国政監査を終えた後、ソウル裁判所総合庁舎の2階にある構内食堂で、夕食をする予定だったが、食事をせず、別れてしまった。

ソウル中央地裁のある関係者は、「22日起きた国家科学技術情報通信委員会の飲み屋での接待波紋の余波のため、法司委議員たちは夕食をとらなかったそうだ」と話した。

昨年、ソウル高裁や傘下の地裁への国政監査の際には、法司委の議員たちと裁判長たちが、構内食堂で一緒に食事をした。

●「酒席は一切避けろ」と訴える

29日、国会で開かれたハンナラ党議員総会で、安商守(アン・サンス)院内代表は、「国民の目線が高くなり、慣行だといっても正当化されない」とした上で、「今後は、必ず構内食堂でのみ食事をし、酒席は全て避けてほしい」と訴えた。

さらに、国会産業資源委員会・大統合民主新党の幹事である崔迵國(チェ・チョルグク)議員や、ハンナラ党の幹事である李明奎(イ・ミョンギュ)議員は同日、席を共にせず、議員補佐官たちは国会で国政監査が開かれる場合、国会食堂を利用することに合意した。

崔議員は、「慣行だとしても、国民の目でみて、少しでも改善の余地があると判断される場合、それに忠実に従うべきだと思う」と話した。

●科学技術情報通信委の接待は相変わらず

29日、国会科学技術情報通信委(科技情委)の韓国情報社会振興院などへの国政監査では、大田(テジョン)で開かれた「接待」問題をめぐっての攻防が繰り広げられた。

同日の国政監査は当初、韓国情報社会振興院で開かれる予定だったが、場所を国会へと移した。ハンナラ党から、「6ヶ月間党員権の停止」という処分を受けた林仁培(イム・インベ)委員長は出席しなかった。

また、一緒に酒席に出席したハンナラ党の幹事である金泰煥(キム・テファン)議員は同日、幹事職の辞意を表明し、申相珍(シン・サンジン)議員が新幹事となった。

ハンナラ党の沈在曄(シム・ジェヨブ)議員は、「17日、保健福祉委の国政監査の際、委員長だった大統合民主新党所属の金泰弘(キム・テホン)議員や多くの新党議員たちが食事の後、飲み屋で接待を受けており、この席には福祉部の長官や次官が同席した」とした上で、「新党でも金議員に対して、ハンナラ党に相応する措置をとるべきだ」と主張した。