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「成果に焦る韓国、終戦宣言と平和交渉の分離に苦心」

「成果に焦る韓国、終戦宣言と平和交渉の分離に苦心」

Posted October. 26, 2007 09:16,   

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「平和交渉開始宣言と終戦宣言は別物だ。事の手順上、それぞれ交渉の開始と最後に置かれていると言える。にもかかわらず、韓国の大統領府が、概念をしきりに曖昧にする理由は見当がつく」(米ワシントンのシンクタンク研究員)

終戦宣言と平和協定を分離して、「平和交渉開始宣言形式」で終戦宣言のイベントを推進しようとする大統領府の考えが明らかになっている。しかし、このような意志が米国に通じるかどうかについて、首を傾げるワシントン専門家が多い。

南北首脳会談直後の7日、宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官が、「終戦宣言は、平和体制交渉開始宣言になる可能性もある」と述べたのに続き、24日、白鍾天(ペク・ジョンチョン)大統領統一外交安保政策室長も、「終戦宣言は平和交渉を始めようという関係国の政治的・象徴的宣言を意味する」と話した。白室長はさらに、11月中旬に直接米国を訪れ、説得努力をする計画だと明らかにした。

これに対して、米国の韓半島専門家たちは、「南北首脳会談の合意が具現化しつつある印象を与える宣言づくりのために、韓国政府は苦心しているようだ」と解釈した。

デービッド・ストロボ前米国務省韓国課長は25日、「米政府が、非核化以前に『平和が来た』と宣言することに同意する可能性はないだろう」と強調し、「しかし、(韓国政府が構想する)平和交渉開始宣言なら、北朝鮮の核問題が継続して進展することを前提に、来年にも可能になるだろう」と述べた。

そして、「ブッシュ大統領を含む4ヵ国の首脳が、『平和交渉開始宣言』のために集まるということは想像しがたいが、そのような内容の共同声明を出す形は想像できる」と述べた。

あるシンクタンクの研究員も、「韓国政府は、近いうちに何か実現可能なことを推進したいようだが、南北首脳会談では、遠い将来に可能な終戦宣言に合意したため、大統領府は実現可能に見える平和交渉開始宣言を終戦宣言と同一の概念として結びつけたいようだ」と解釈した。

そして、「平和体制は、平和協定、国交正常化などが核心の構成要素になって成立し、終戦宣言とはコインの両面のようにひとつだ。終戦宣言は一種のセレモニーであり、平和協定を結ぶ時にすることもでき、しないこともあり得る」と説明した。

ある外交筋は、「ブッシュ政府は、北東アジア安保秩序の全般に対する絵が描けなければ、平和協定の署名は不可能だと考え、韓国ができるだけ6者協議のプロセスに集中することを望んでいる」とし、「しかし、韓国政府が首脳級の終戦宣言の代わりに、閣僚級の『平和交渉開始宣言』を強く要請する場合、これを肯定的に検討する可能性はある」と見通した。



sechepa@donga.com srkim@donga.com