Go to contents

[オピニオン]マナーの欠いたギャラリー

[オピニオン]マナーの欠いたギャラリー

Posted October. 23, 2007 07:29,   

한국어

ゴルフを楽しむ方法は三つある。「するゴルフ」「見るゴルフ」「読むゴルフ」がそれだ。ゴルフを直接しながら感じる楽しさには比べようができないだろうが、世界トップクラスのプロゴルファーらの試合を現場で見る楽しさも大きい。米PGAやLPGA大会はもちろん、国内ゴルフ大会にも高い入場料を払って、ギャラリー(ゴルフ観衆)が大勢集まるのを見れば分かる。

◆慶北慶州(キョンブク・キョンジュ)のマウナオーションゴルフ場で一昨日閉幕したLPGAツアー「KOLON—ハナバンキング選手権」は韓国ゴルフファンの水準を示したがっかりさせられる大会だった。悪天候でよくないグリーンの状態と強風のために最終3ラウンドがキャンセルとなると、クラブハウスの前に集まったギャラリーはデモ隊同然だった。ぺットボトルが投げられ、大声が飛び交う中でもみ合いまで起きた。ファンサービスのために、サインをしに出てきた外国選手らに指を持ち上げて悪口を言う人までいた。ある米国選手は「怖くてサインできない」と、クラブハウスの中に避難したりもした。

◆悪天候でゴルフ大会が短縮されるケースはしばしばある。LPGAの場合、2ラウンド36ホールで大会が終わった場合は1963年以後16回もある。しかし、ギャラリーがこのように集団抗議した例はなかった。そういえば、国内のゴルフ大会の時、一部ギャラリーが見せる「不良マナー」を考えると、理解できなくもない。選手がティーショットやパッティングをする際、音を出したり動き、携帯電話が鳴る場合もよくある。グリーンで選手らのパッティングが終わっていないのに次のホールへ移動するといって騒ぎ立てたりもする。

◆良い試合を見るため、全国から慶州まで駆けつけたゴルフファンとしては試合のキャンセルでとてもがっかりしただろう。だからと言って、物理的に抗議までするようなことではなかった。金美賢(キム・ミヒョン)選手の言葉どおり、試合のキャンセルは、選手や主催側の過ちでも、コースのためでもない。ただ「天気の運」が付いてなかっただけだ。崔京周(チェ・ギョンジュ)が米PGAトップ10に入り、韓国勢の女子選手30人余りがLPGAで猛活躍している。なのに、まだ韓国のギャラリーのマナーが素人の水準なら恥ずかしいことである。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com