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[社説]南北首脳、6者協議と別の軌道を走ってはならない

[社説]南北首脳、6者協議と別の軌道を走ってはならない

Posted September. 27, 2007 03:07,   

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27日に再開される6者協議と5日後に迫った南北首脳会談は、同じ目標を追求しなければならない。北朝鮮核問題の解決という絶対課題を共有しているためだ。うまく管理すれば、相乗効果を生むことができるが、反対の場合は衝突する恐れもある。

首脳会談と6者協議の位相には差がある。首脳会談に臨む金正日(キム・ジョンイル)総書記は、6者協議代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官のすべてを統制する。金次官が前向きなカードを出すには、金総書記の決断が先行しなければならない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が首脳会談で金総書記の核放棄宣言を引き出すことができれば、6者協議は半分以上成功したようなものだ。それよりも確実な6者協議の成功戦略はない。

反対に、6者協議で非核化の具体的な進展がないにもかかわらず、南北首脳が核問題を棚上げにして「平和と経済」だけを取り上げるのは、国民を欺くことであり、結局は砂上の楼閣となる。核問題解決の契機をつくることができないまま、「史上最大の経済協力ショー」だけを行うなら、韓半島最大の不安要因に目をつぶる利敵行為という非難を避けることはできないだろう。6者協議代表を務める宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官は25日、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に、「南北首脳は、和平体制構築問題と経済協力などについて論議する予定だ」と言ったのが、「核問題は除外する」という意味でないことを願う。

6者協議で、核の無能力化と核計画の申告日程に関する合意を導き出すと言っても、核放棄に進む中間段階にすぎない。南北首脳会談は、6者協議が遠からぬ将来、終着地に到着できるという確信を植えつける出会いになってこそ意味がある。最近起こった北朝鮮とシリアの核取引説を静めるためにも金総書記の核放棄宣言は必要だ。

盧大統領は、「任期末」という限界を抱えて平壌(ピョンヤン)に向かう。金総書記の確答を取りつけることができず、善意にだけに頼っては、5ヵ月後に違う言葉を聞く恐れがある。交渉過程を小刻みにして、段階ごとに実利を得る北朝鮮の戦術を遮断するためにも、核放棄宣言を引き出すことに焦点を合わせなければならない。南北首脳会談と6者協議の協力は、盧大統領が手放してはならないカードだ。