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中・日・印が「宇宙戦争」

Posted September. 15, 2007 05:07,   

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中国、日本、インドのアジア新興宇宙大国の宇宙探査競争が火を噴いている。

中・日・印3国は、今年下半期から来年上半期までの1年間、いずれも月探査機を打ち上げ、遅くとも2025年までに、月に有人宇宙船を着陸させる計画だ。

1960年代にし烈な宇宙探査競争を展開した米国とロシアも、機先を制するために月に有人基地建設の計画を立てるなど、本格的な宇宙開発時代が迫っている。

▲日本、月探査機打ち上げのトップを飾る〓日本の初の月探査機「かぐや」が、14日午前10時31分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット13号に搭載され、打ち上げに成功した。

アジア新興宇宙大国3国の月探査機打ち上げ競争で、トップでテープを切ったわけだ。「かぐや」の打ち上げは、1969年に米国のアポロ宇宙船打ち上げ以来最大の月探査プロジェクトと呼ばれる「セレネ(SELENE)プロジェクト」の第1段階事業だ。

日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、「かぐや」は、約3トンの機体にX線や赤外線、ガンマ線のセンサーなど14種の観測器機とハイビジョンカメラを搭載し、月の軌道に入って機体から分離する重さ50キロの子衛星を2個持つ。

「かぐや」は、これらの観測器機を利用して、12月から1年間、月の高度約100キロ上空を回り、月の起源や進化の研究のための資料収集はもとより、未来の月利用に必要な多彩な観測を遂行する。ハイビジョンカメラでは、月の地平線に浮かぶ地球の姿を撮影して送る予定だ。

日本政府は1999年から、同探査計画のためにロケットや地上の設備を含め、約550億円(約4400億ウォン)を投入した。今回の「かぐや」の打ち上げ成功で、日本のH2Aロケットは7回連続打ち上げに成功した記録を持つことになる。

▲中国、宇宙大国を夢見る〓中国は、月探査の初の衛星打ち上げでは日本に後れを取ったが、米国、ロシアに続く宇宙大国への浮上を夢見ている。

中国が初めて宇宙開発に着手したのは1958年5月で、半世紀前のことだ。中国は1970年4月に初めて人工衛星「東方紅」の打ち上げに成功したが、その後進展せず、1992年から再び本格的な宇宙開発に入った。

1999年11月、初の無人宇宙船打ち上げに成功したのに続き、2003年10月に有人宇宙船の打ち上げにも成功するなど、月探査の基礎体力を確実に築いてきた。中国の月探査計画は、来月30日の月面探査に向けた衛星「嫦娥1号」の打ち上げに続き、2012年に無人宇宙船の月面着陸、2017年には有人宇宙船月面着陸および帰還の手順で進められる。

「嫦娥1号」は1年間、月の上空200キロ離れた軌道を回り、月面の3次元映像の撮影と月の物質の探査、月面の温度と地殻の厚さの測定、地球と月との間の宇宙環境の調査など、大きく4つの任務を遂行する。

さらに中国は、火星探査も本格的に推進している。このため、中国は今年3月、ロシア連邦宇宙局と火星共同探査に向けた合意文に署名した。中国は2009年10月頃、独自に開発した探査機をロシアのロケットに搭載して、合同で打ち上げる予定だ。

▲遅れを取ったインド、妥当性論議の中で宇宙開発に拍車〓日本や中国よりも遅れて、1999年に本格的な宇宙開発に飛び込んだインドは、まだ宇宙開発に対する社会的合意が成立していない状態だ。

インドはまだ、国民の半数以上が絶対貧困の状態で生活している。このため、このような状態で日本や中国と宇宙開発競争をするのは「贅沢」だという反論が多い。宇宙開発費で学校や病院の建設を求める声が少なくない。

しかしインドも、宇宙開発への熱望は中国や日本に劣らない。1980年に衛星打ち上げに初めて成功したのに続き、今年4月、初の常用衛星打ち上げにも成功したインドは、来年4月に月探査機「チャンドラヤン1号」を打ち上げる計画だ。

重さ525キロの「チャンドラヤン1号」には、X線分光器やX線太陽観測器、20キロの着陸機も搭載されている。「チャンドラヤン1号」は、月の上空100キロの軌道で2年間、月の軌道を回り、月の極地に水があるかどうかを確認し、月の地表面の写真や測量資料を送る予定だ。

インドはさらに、2015年に有人宇宙船を打ち上げ、これをもとに2020年には月に有人宇宙船を送って着陸させる計画だ。このためインドは、計15億ドルを投入する方針だ。

▲月で資源を探せ〓1960年代の旧ソ連と米国の月探査競争が、自国の科学技術レベルと国力を誇示するための手段だったなら、今回は、本格的に月の資源を探査し、確保するための競争だ。

地球にない資源や貴重な資源が月にあるかどうかを調べる探査競争だ。約30年前に月に宇宙船を送った米国とロシアが、再び月着陸船を送り、2020年から2032年に月に有人基地を建てようとするのも、まさにこのためだ。

また、これら宇宙大国は、月探査を足場にして火星の資源も探査し、宇宙資源の時代を開くという野心に満ちた計画を立てている。



orionha@donga.com sya@donga.com