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「教授を奪え」「教授を守れ」ロースクールの新風俗

「教授を奪え」「教授を守れ」ロースクールの新風俗

Posted August. 28, 2007 03:15,   

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法科大学院(ロースクール)の総定員と定員配分をめぐって大学間の利害関係がからみあう中、有能な法学教授を確保するための神経戦も熱を帯びている。

従来は、ソウルの主要大学が地方大学の教授をスカウトしたが、いまや主要大学間でも教授をスカウトしようとする雰囲気となり、各大学の緊張はさらに増している。

▲超緊張の連鎖移動〓大学がロースクールの準備に本格的に乗り出したときから、法学教授の地殻変動は予想されたことだった。

しかし、ソウル大学が今月初め、ロースクール教授「00」採用の公告を出した後、一線大学に及ぼした影響はより衝撃的だというのが法学部長たちの共通の見方だ。

ソウル大学は特別採用の形式を通じ、一般志願者よりも法学部教授の推薦した人物を主に検証している。

胡文赫(ホ・ムンヒョク)法学部長は、「推薦人物のうち、そうそうたる経歴の持ち主だけを挙げても100人をはるかに超える」とし、「他大学の法学部教授も含まれている」と話す。

ソウル大学は、早期に人事委員会を開いて最終合格者を発表する予定だが、すでに大物教授5、6人をスカウトするという噂が出回っている。

高麗(コリョ)大学と延世(ヨンセ)大学も、他大の法学教授のスカウト作業に着手している。高麗大学のある教授は「利己主義的だと批判する大学もあるが、国際競争力のあるロースクールを作るためには優秀な教員の確保が最重要」とし、「法学教授の人材は少ないため、大学間の教授スカウトは不可避だ」と話す。

▲紳士協定の議論まで〓ロースクールの誘致可能性を確信できない中上位圏の大学は、ライバル大学を牽制するためにスカウトを行う場合もある。

A大学の法学部教授は「ライバル関係のB大学から、本学の教授6、7人に接触したという噂を聞いた。本学から教授を多くスカウトし、ロースクール審査で落とそうという戦略」と述べた。

建国(コングク)大学などソウルの一部法学部長らは最近会合を開き、「他大学の法学部教授を無理にスカウトするのはやめよう」という紳士協定を結ぶ方案まで議論したが、合意には至らなかった。

ソウル大学、高麗大学、延世大学などが教授をスカウトすることで、教授の連鎖移動が行われている。特に、地方大学はロースクールの準備のために上半期に選んだ教授が急に辞表を出して首都圏の大学に移動し、あ然としている。

京畿(キョンギ)地域のC大学の法学部長は、「最近、教授3人がソウルの大学に移ると言って止めた」と言い、「大規模な大学が後になって教授を追加で選び、地方の大学は努力して選んだ教授を奪われている」と不満を吐露した。

▲ローファームも離職ブーム〓教授の確保戦は大学だけの話ではない。高額年俸で羨望の対象となる大型ローファームの弁護士の間でも、ロースクールへの離職ブームが巻き起こっている。

一部のローファームは、弁護士に「離職交渉中の場合、長期事件を引き受けないように」「離職計画を自ら届け出て、担当事件の引継ぎを急ぐように」と話したという。

ある有名な税務専門のローファームでは、「会社の名誉を考えて一定水準以下の大学には移らないように」と話す。

最近、離職を決めた部長判事出身のあるローファーム弁護士は「金は稼げても仕事の量があまりにも多く私生活がほとんどない」と言い、「教授は時間的余裕があってリフレッシュできるため、大学に関心を持つ弁護士は多い」と話す。



foryou@donga.com