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元軍高官ら「NLLは海上のトリップ・ワイア」

元軍高官ら「NLLは海上のトリップ・ワイア」

Posted August. 27, 2007 07:26,   

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10月初頭の第2回南北首脳会談で、西海(ソヘ)北方限界線(NLL)問題を議題に盛り込もうとする動きが政府内から持ち上がっているなか、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権と金大中(キム・デジュン)政権で、軍の対北朝鮮関連の要職を経験した予備役将軍2人が、「NLLは海上のトリップ・ワイアだ」と主張し、関心を集めている。

北朝鮮がNLLの廃止を根強く求めているなか、李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官は10日、国会に出席して、「NLLは領土の概念ではなく、安保の概念だ」と述べた後、NLLをめぐった韓国内での葛藤が増幅している。

統一部の主要当局者が22日、李長官の発言を支持する文章を「国政ブリーフィング」に相次いで掲載しているなか、大統領府では「NLLは実質的な海上境界線だ」という原則論を主張しながら、NLL問題を南北首脳会談で議題化するかどうかについては明確な方針を明らかにしていない。

現政権で合同参謀本部・情報本部長を務めた朴勝椿(パク・スンチュン)予備役中将と金大中政権で対北朝鮮傍受部隊長を経験した韓哲饁(ハン・チョルヨン)予備役少将は26日、東亜(トンア)日報の紙面対談で、「北朝鮮がNLLの無力化を図ることで、韓国の『安保の要』を外そうとしている」と、政府の曖昧な態度を批判した。

二人は、「NLLは半世紀以上、南北間の衝突を食い止めてきた『平和の守護線』であり、『海上のトリップ・ワイア』だ」とした上で、「NLLを譲歩すれば、仁川(インチョン)や首都圏地域の『安保の遮断幕』がなくなる」と警告した。

二人の予備役将軍は、「北朝鮮がNLLの撤廃を狙う真の理由は、有事の際、韓国への侵略を阻止する西海5島の韓国軍の戦力を無力力するためだ」とした上で、「『NLLを譲歩すれば、西海上に平和が訪れる』という主張は、北朝鮮の対韓国への軍事戦略を度外視した幻想に過ぎない」と指摘した。

両氏ともに、NLL関連の出来事で軍を辞めた。

韓元小将は、02年の西海交戦後、国防部の国政監査会場で、「軍首脳部が北朝鮮の挑発の兆しを黙殺した」という強烈な発言で懲戒をうけ、軍を離れた。

朴元中将は04年7月、北朝鮮警備艇のNLL侵犯の際、北朝鮮の警備艇が韓国軍をだまそうとした状況が盛り込まれた内容をメディアに公開して議論が起こると、その責任を取って軍を離れた。



ysh1005@donga.com