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[オピニオン]狐と鶴

Posted August. 27, 2007 07:26,   

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大統合民主新党は26日から、インターネット選挙人団の本人認証制を実施している。9人の党内選挙候補から5人を選ぶ「カットオフ(cut-off)党内選挙」世論調査の参加を希望する選挙人団が24日で50万人を超えたことで、特定候補陣営の組織的な「代理受付」の問題が起こり、慌てて本人認証制を導入したのだ。問題は、この選挙人団が9月15日の蔚山(ウルサン)、済州(チェジュ)党内選挙を皮切りに、10月14日にソウルで終わる党内選挙の選挙人団を兼ねるという点だ。

◆李海瓚(イ・へチャン)、柳時敏(ユ・シミン)氏のような親盧グループが神経を尖らせる理由もそのためだ。親盧グループは、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)、鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏が、党内選挙の選挙人団を200万人以上にするために、大規模なネット代理受付を「企画」したと疑う。選挙人団の数が多ければ多いほど、世論調査でリードしている孫、鄭氏が有利だということだ。いっぽう、「参加型政府評価フォーラム」や「ノサモ(盧武鉉を愛する人たちの会)」のような少数の熱烈支持層に期待をかける李、柳氏は、相対的に不利なのが事実だ。しかし、親盧グル−ムも代理受付から完全に自由ではなさそうだ。

◆『狐と鶴のご馳走』の寓話を連想させる。同じミルクでも、狐は平たい皿(広範囲な国民支持率)に入れられるのを好み、反対に鶴は、首の細長いつぼ(熱烈支持層)が有利だという点が同じという意味だ。イソップ寓話はそうだが、「デカルトが書くラ・フォンテーヌ寓話」は違う。狐が横100センチ、縦10センチ、高さ1センチの皿を、鶴は4センチ×5センチ×50センチのつぼを持ってきて、自分の利益だけを得ようとすると、猫が横、縦、高さが各10センチの皿を出して、狐と鶴の心の狭さを咎めたという寓話だ。3杯のミルクの量はいずれも1リットル。

◆民主新党は、党内選挙で党員、代議士、一般国民の割合をどうするのかも決まっていない。党内選挙の最中に南北首脳会談(10月4日〜6日)が予定されており、追い風になるのではないかとただ望むだけだ。さくらを動員して目をごまかす街頭の将棋賭博にも劣る。

金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com