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[社説]「李在五がだめだという人は、私の支持者ではない」

[社説]「李在五がだめだという人は、私の支持者ではない」

Posted August. 25, 2007 03:26,   

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ハンナラ党の大統領選候補の党内選挙が終わった20日午後、東亜(トンア)日報がコリア・リサーチ・センター(KRC)に依頼して実施した世論調査の結果、李明博(イ・ミョンバク)候補の好感度は56.6%、ハンナラ党の支持率は58.2%に上昇した。左派政権を終息させて大韓民国のアイデンティティを確立し、成長エンジンを再火点して、国家先進化を成し遂げなければならないという民心の表出とみられる。

ハンナラ党と李候補は、多くの国民のこのような要望の実現に障害となる要因を、「骨を削る思い」で取り除かなければならない。候補や側近たちの権威主義的で傲慢な言行も「毒薬」に近い。プライドの高い韓国の有権者は、謙遜しない政治主体に寛容ではなく、国民を見下す政治家の行動に我慢せず、投票で懲らしめてきた。

李候補は23日、記者たちが李在五(イ・ジェオ)最高委員の「一線からの後退」を問うと、「李最高委員をだめだという人は、私の支持者ではないと考える」と述べた。私(李候補)を支持するなら、彼(李最高委員)について何も言わず私の考えに従えということなのか。嫌なら私に対する支持を撤回してもいいという傲慢なのか。支持者離脱を自ら招く発言であるとみえる。

李最高委員は、李候補の党内選挙陣営の実質的な座長だった。にもかかわらず、党内選挙が終わるやいなや、「一線後退論」に包まれたのには、紆余曲折があるだろう。李最高委員の政治行動が、李候補の大統領選の当選可能性を高めるのに役立たないという憂慮が、党内外から出ている。李最高委員は、党内選挙の選挙人団投票で李候補が朴槿恵(パク・クンヘ)候補に負けたことについて、謙虚な自省からすべきだという立場だ。にもかかわらず、李最高委員がラジオのインタビューで、「私に一線後退はない」などの発言をしたため、「傍若無人」という感じを受けたという反応も少なくない。

李最高委員は24日、「党が真の和合を果たすには、互いに反省からしなければならない」と述べた。「互いに」と言ったが、敗者に屈服を強要する勝者側の傲慢に映る。朴槿恵氏側に助けを求める謙遜や度量とは程遠い発言だ。党内選挙の結果に潔く承服することで、すでに候補を助けた朴氏に対する礼儀もない。

政治指導者が「側近政治」を好むのは、便利なうえ忠誠があるからだ。しかし、まさにその「側近政治」が、指導者の耳と目を曇らせる。大統領候補が国民から遠ざかる近道になりやすい。2度も失敗した李会昌(イ・フェチャン)元総裁のケースもそうだった。

ライバル候補が可視化せず、大統領選挙はまだ本選にも入っていない。このような状態で、支持率に酔って状況を見誤るのではないだろうか。