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[オピニオン]技術の中国

Posted August. 25, 2007 03:26,   

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中国は人工衛星や核兵器、戦闘機のような国家主導の分野で世界最高レベルの技術を保有している国だ。科学技術論文索引(SCI)の統計でも、中国は世界のトップレベルに属する。しかし、商業的な技術の分野では韓国に後れを取っている。07年、部品素材産業技術の競争力の比較で、米国を100とすれば、日本は99.7、韓国は83.7、中国は65.4で、まだ格差が大きい。ブランドやデザイン、経営管理の効率性、政策の透明性でも韓国が優位にたっている。

◆中国に進出する韓国企業は、技術競争力では中国をリードしている。造船産業をはじめ、中国が積極的に誘致しようとする分野では、韓国の進んだ技術を学ぼうとしている。中国山東省や青島には、韓国から来た造船技術者が多い。釜山(プサン)には中国の造船会社が設立した設計事務所があるが、国内メーカーでは、「退職した韓国技術者たちを引抜するための偽装会社だ」とみなしている。中国は韓国の携帯電話や電話、液晶表示装置(LCD)、自動車、精密機械、生命工学、化学部門の技術にも目をつけている。

◆中国を軽く見てはいけない。00年は世界500大企業のうち韓国企業は12社で中国(10)より多かったが、今は中国が24社で韓国(14社)を大幅にリードしている。貿易協会の調査によれば、05年、世界市場で占有率トップの韓国製品は59個に過ぎないが、中国はなんと958個だった。韓中国交正常化15周年を迎え、韓国貿易振興協会が中国企業を相手に行ったアンケート調査で、半分以上が「中国技術が韓国より進んでいたり、ほぼ同等だ」と回答した。「技術の中国」「跳躍する中国」の脅威的な姿だ。

◆1992年の国交正常化以来、両国は多くの利益をやり取りした。中国は韓国に貿易収支の黒字をもっとも多く抱かせた交易国でもあるが、知的財産権の侵害や中国産の有害食品・工業製品には警戒を怠ってはいけない。中国は東北工程と歴史の歪曲で、われわれを憤らせたりもする。しかし、強力な信頼を構築しなければならない隣人だ。もともと、国際関係において、隣人とは競争者でもあり友人でもあるので、いろいろ気を使わなければならない存在だ。

許承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com