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[オピニオン]ソウル江南区の議員たち

Posted August. 24, 2007 07:29,   

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昨年、5.31地方選挙で選ばれた第7代地方議員から、給与を受け取ることになり、それまでは地域の有識者たちが主に名を連ねていた地方議会に、若年層や専門職出身者が大勢進出した。しかし、議会活動の内容や質はそれほど変わっていない。百姓を自称しながら、住民の苦情を進んで解決しようとする議員もいるが、予算浪費型の外国観光や不祥事、不真面目な議会活動のような旧態依然とした性質は依然として残っているという評価もある。

◆ソウル江南区(カンナムグ)議会の議員たちが給料引き上げの名分作りのため、でたらめな世論調査を行って、批判を受けている。この区議会では来年の年収金額を6100万ウォンと、暫定的に決定した。今年の2720万ウォンから124%も引き上げたもので、住民たちがいい顔をするはずがない。区議会では手続き上踏まなければならない世論調査の過程で、こずるい手段をとった。今年の年収を明らかにしないで、引き上げ額の妥当性ばかりを問うオンラインでのアンケート調査や、住民自治委員を対象にしたオフラインでのアンケート調査を行った。

◆世論調査は無作為抽出した標本で母集団を作らなければならない。しかし、江南区議会では前向きな回答が予想される住民自治委員を選んで調査を行ったわけだ。さらに、オンラインでの世論調査の結果は情報価値のないゴミに過ぎないと、専門家たちは主張する。『真っ赤なうそ、統計』の著者であるダレル・ハーフは、統計にだまされないためには、「常識から見てつじつまがあうかどうか、見極めるべし」とアドバイスする。区議員の年収を一気に倍以上引き上げるのに、住民たちが賛成するはずがない。常識から見て。

◆財政自立度が98%のソウル江南区は、韓国ではセレブの町として知られている。都市のインフラがよく整っており、居住環境も優れている。住民の教育水準も高い。なのに、ソウル江南区議会が、破格的な年収引き上げに乗り出したのは、いいことだとは思えない。すべての基礎議会が少なくとも倍以上の年収の引き上げに乗り出せば、全国でもっとも年収の低い忠鋻南道曾坪郡(チュンチョンナムド・ズンピョングン)議会を基準に、全国を合計しても554億ウォンの税金がさらに必要だ。ソウル江南区議員たちは今も多額の税金を払っている区民たちのおかげで、ほかの地方議員たちよりも恩恵をこうむっていることがどうしてわからないのだろうか。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com