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「円キャリー・トレードの急激な回収は、通貨危機を促しかねない」

「円キャリー・トレードの急激な回収は、通貨危機を促しかねない」

Posted August. 15, 2007 07:18,   

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権五奎(クォン・オギュ)副首相兼財政経済部(財経部)長官は14日、「予期せぬショックで、円キャリー・トレードの投資資金が急激に回収されれば、1997年の通貨危機のような大きな混乱に見舞われる可能性がある」と語った。

円キャリー・トレードとは、金利の安い円を借りて、他の国に投資し、金利の差額ぶんの収益を上げる取引をいう。

権副首相は同日、財経部の職員掲示板に掲載した「アジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)財務相会議への出席記」という掲示で、「今回のAPEC財務相会議では、米国のサブプライム・モーゲージ(住宅ローンの焦げつき問題)や円キャリー・トレードの清算可能性など、世界金融市場の不安定な要因が主な議題となった」とした上で、このように述べた。

権副首相は、「国際金融市場の不安には行過ぎた円キャリー・トレードがあることが強調された」とし、「このような金利の差をねらう取引が度を越せば、資金の流れ込んだ国のマクロ経済を揺さぶることもありうる」と付け加えた。

副首相はまた、「一例として、1980年代、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンのノルディック3国の不動産など資産価格の急騰現象は、日本の各銀行からの膨大な資金が現地に流れ込んだことが主原因だった」と指摘した。

これとともに、1997年11月、日本の各銀行が韓国に融資した大規模な資金を一気に回収し、非日系銀行の資金回収にまで影響を及ぼした結果、韓国の通貨危機の発生を促す主な要因となったと説明した。

副首相は、「各国の財務長官たちも、円キャリー・トレードについての韓国の問題指摘に積極的に同調したので、今後、重要なテーマとして引き続き協議されるだろう」と展望した。



higgledy@donga.com