メジャーリーグのファンたちがバリー・ボンズの756号目の本塁打を放つまで首を長くして待っていたのには、もう一つの理由があった。10万ドル(約9240万ウォン)と推算される755号ボールを遥かに上回る大金になるという期待があったからだ。
8日、ボンズが新記録を打ち立てたAT&Tパークの右翼スタンドは、ボールを取ろうとする観客でごった返した。激しい争奪戦の末、756号ボールはニューヨークメッツのユニフォームを着た22歳のマット・マーフィーという青年のものとなった。
メジャーリーグ関係者と地元マスコミによると、このボールの価値は最低40万ドルから最高100万ドルにもなるものと予想されている。
メジャーリーグのオークション過去最高額のグッズは、マーク・マグワイヤが1998年に打ち上げたシーズン70本目のボールだった。当時、一つのシーズン最多本塁打記録だった70号のボールは300万5000ドル(約27億7800万ウォン)で売れた。
これに比べれば、ボンズが2001年に放ったシーズン73号(51万7500万ドル)と2006年にベイブ・ルースの記録を打ち破った715号目のボール(22万100ドル)は相対的に割安だった。とくに2001年のボンズの70号は1万4400ドルという低い値段で、最近になってようやく売れた。
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