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足首のリハビリと対決、「私はまだ飢えている」

足首のリハビリと対決、「私はまだ飢えている」

Posted August. 04, 2007 03:39,   

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攻撃で相手を怖がらせた右足は脱着式ギプスをした。相手を投げつけた両手は松葉杖を握っている。柔道「一本勝ちの男」李ウォンヒ(26・KRA)はマットが懐かしい。しかし、当分は我慢しなければならない。李ウォンヒは4月27日、足首の手術のため、ドイツ行き飛行機に乗り、3ヵ月が過ぎて帰って来た。まだ歩く時は足を引きずっている。

「手術は成功したようです。しかし、手術を受けたのは初めてで、痲酔から覚める時は気分がとても良くなかったです。憂鬱で怖くて……」

3ヵ月間のドイツでの生活は問題なかった。何よりもご両親と一緒だったので寂しくなかった。日曜日だけ除いて一日中リハビリ治療をし、退屈している暇さえなかった。

「当初紹介してもらった通訳が10日に2500ユーロ(約316万ウォン)も請求してきたんです。十分に謝礼しなければと思っていましたが、金額が多すぎました。それからは、病院から100km程度離れた叔母の家に泊って通訳なしで生活しましたが、不便ではありませんでした」

李ウォンヒは今週から、本格的なリハビリ・プログラムを始めた。ソウル市良才洞(ヤンジェドン)のキムnソン・ユナイテッド整形外科病院に入院室も準備した。検診と治療が終わると、同じビルにあるJDIスポーツ・クリニックで運動治療をする。治療を担当しているソン・ジュンソプ院長は、「リハビリにだけ3〜4ヵ月かかりそうだ。高圧酸素治療器などを利用し、手術部位の骨密度を高めるのに重点を置いている」と言う。

李ウォンヒは少し焦っている。10月初めの全国体育大会に続いて、10月23日から、五輪代表第1次選抜戦に出場しなければならない。3ヵ月も残っていないのだ。73kg級には、自分の天敵で有名なチームの後輩金ジェボム、手ごわい新人ワン・ギチュンなどが、「ポスト李ウォンヒ」を狙っている。「不安ではありません。コンディションさえ完璧なら、どんな相手にも勝てると思ってますから」

しかし、10月までに完璧なコンディションを取り戻すのはほぼ不可能だ。トレーニングする時間も足りない。そういえば、昨年、カタール・ドーハで会った時の丈夫な身体でもない。

「今は体が正常ではありません。筋肉もだいぶ減りましたし……。でも、挑戦します。周りからは、もう既に成功を成し遂げたのではないかと言われることもありますが、私はこれからがスタートだと思うのです。能力が許してくれるなら、柔道の全ての記録を全部更新したいのです」

12試合連続一本勝ち、韓国初の柔道グランドスラム、韓国最多48連勝……。本当にすべてを成し遂げたようだが、彼はまだ飢えているという。目前の「目標」は来年の北京五輪での金メダルだ。五輪での2連覇は、韓国ではまだない。

中学校時代、身体に良くないという話を聞いて、「コーラまでやめた」李ウォンヒ。竜仁(ヨンイン)大1年生の時に作ったという彼のeメールIDは、「opchampion」(オリンピック・チャンピオン)だ。



why@donga.com