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人間勝利「25歳英雄」に捧げる凱旋行進曲

人間勝利「25歳英雄」に捧げる凱旋行進曲

Posted July. 31, 2007 03:02,   

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物騒な薬物スキャンダルの中でも新しい英雄は誕生した。

30日に終了したフランスの全国道路一周サイクル大会「07ツール・ド・フランス(Le・Tour・de・France)」。優勝者は、予想通り第17区間からイエロージャージ(総合トップが着る黄色い上着)を着ていたアルベルト・コンタドール(25、スペイン)だった。

コンタドールは、マルクシス〜パリのシャンゼリゼ146kmに渡る第20区間まで合計91時間26秒で総合トップを守った。2位のカデル・エバンス(オーストラリア)とは23秒の差。1989年わずか7秒の差で優秀したグレグ・ラモンド(米国)に次いで、104年の大会歴史上2番目に少ない格差だ。

ツール・ド・フランスは、「人間の限界克服ドラマ」の代名詞だった。猟銃の暴発事故で散弾銃弾が体中に撃ち込まれていたラモンド(1989、1990年優勝)、自動車事故で片方の足が3cm短くなったマルコ・パンターニ(イタリア、1990年優勝)などが、超人的な闘魂でイエロージャージを着た。生存率が半分にも満たない睾丸癌を克服し、1999年から大会7連覇を達成した「サイクル英雄」ランス・アームストロング(米国)は、「ツール・ド・フランスドラマ」の決定版だった。

コンタドールにも苦境があった。04年スペインで開かれたレース途中、突然脳出血で倒れたのだ。頭の中の血の塊を取り除く脳手術を受けた彼は、自分との厳しい戦いを乗り越え、見事に返り咲いた。

1997年24歳だったヤン・ウルリッヒ(ドイツ)以後、最も若い優勝者になったコンタドールは、25歳以下の最優秀選手が着るホワイトジャージも一緒に手に入れた。

コンタドールは「ホワイトジャージが目標だったが、一生の夢を一気に叶えた」と喜んでいる。彼が病室で再起を誓って読んでいた本の主人公であるアムストローングは、「われわれは世界サイクルの未来を見た」と語った。



why@donga.com