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アフガン韓国人拉致、交渉長期化へ

Posted July. 30, 2007 04:09,   

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アフガニスタンの韓国人拉致事件が29日で10日を経過した。

交渉は、まったく進展が見られないまま、足踏み状態を続けている。交渉の進展はおろか、まだ解決の糸口すら見出せずにいる状況だ。アフガン政府とタリバン側の主張が交錯し、タリバンの要求条件や人質の状態など、交渉の基本になる情報すら十分に把握できていない。このため、事態長期化への憂慮が高まっている。

▲交錯する要求条件〓タリバンのアフマディ報道官は28日、タリバンのホームページに掲載したインタビューで、「アフガン政府は、金を要求していると主張することで、我々の名誉を傷つけている」と主張した。「人質と収監中のメンバーの等数交換」以外の要求はないという点を再度強調したものだ。

しかし、カズニ州の警察責任者は、依然として、「人質解放の条件と人質の身代金などをめぐり、両者の意見の相違が大きく、困難が多い」と述べ、タリバンの要求に「金」が含まれていることを明確にした。

釈放リストにあげられた収監中のメンバーについても、両者の主張は一致しない。交渉初期にアフガン政府側では、「タリバンが提示したリストに指揮官級の人物が含まれている」という話が流れた。アフガン政府としては受け入れられない条件だという点を示唆している。

しかしアフマディ報道官は、「政府の主張は事実ではなく、彼らは平凡なタリバン兵にすぎない」と反ばくした。さらに、「収監中のメンバーが米軍の手中にあるというアフガン政府の主張も嘘だ」と非難した。

▲確認できない人質の状況〓いくつのグループに人質が捕らわれているのかが確認できれば、グループごとの交渉カードを作ることができるが、現在のところ、まったく方向がつかめない。

ユ・ジョンファ氏と推定される拉致被害者は28日、ロイター通信が公開した肉声で、「私たちは4人だけだ」と話した。2日前に、別の被害者イム・ヒョンジュ氏がCBSとのインタビューで、「2つのグループに分かれ、18人の女性が一緒にいて、男性たちは別の場所にいる」と言ったのと食い違いを示した。アフマディ報道官は、「11ヵ所に2人ずつ分散している」と言ったことがあり、一部の外信は、「女性数人が現地住民の家に移された」と報道している。

交渉が妥結されるまで、人質が持ち堪えることができるかどうかも関心事だ。しかし、これすらも、「私たちはみな体調が悪く、非常に危険に直面している」(26日、イム・ヒョンジュ氏)、「男性の人質1人の体調が悪かったが、健康を回復した」(27日、タリバン司令官)、「人質のうち17人の体調がすぐれない」(28日、アフマディ報道官)と言うなど、情報が錯綜している。

▲拉致事態が長期化へ〓「人質と収監中のメンバーの等数交換」問題について、アフガン政府や米国の同意を引き出せずにいるのは、交渉の最大の障害だ。

特使として派遣された白鍾天(ペク・ジョンチョン)大統領統一外交安保政策室長が、アフガン高官たちに会って「柔軟な対処」を求めており、韓国政府も、アフガン政府に絶対的な影響力を持つ米国の協力を要請しているが、まだ何の成果もないという。

アフガンと米国の両国は、「テロとの戦いの原則に反するタリバンの要求に応じることはできない」という態度を固守しているもようだ。

政府は、総力外交戦を展開し、人質と収監中のメンバーの交換を成功させるか、タリバン側の関心を得られる別の「効果的な」交渉条件を提示して、早期の交渉妥結の突破口を見出すか、それ以外には方法がない状況だ。



gold@donga.com myzodan@donga.com