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トルコ、イスラムが世俗主義に勝利

Posted July. 24, 2007 03:02,   

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親イスラム与党と世俗主義野党の対決で関心を集めたトルコの総選挙は結局、イスラムの勝利に終わった。

22日に行われたトルコの総選挙で、親イスラム志向の与党である正義開発党(AKP)は46.8%の得票率で、全550席の半数を超える340席を確保し、再び政権を握るのに成功した。

世俗主義志向の野党である共和人民党(CHP)は20.6%の得票率で110席を、極右志向の民族行動党(MHP)は得票率14.3で72席を獲得するに止まった。

2002年の総選挙で35%の得票率で352席を得たAKPは、5年前より得票率が高くなったが、議席は減少した。10%以上得票した政党にだけ議席を配分するトルコの選挙制度のためだ。2002年には10%以上を得た政党が2党あったが、今回は3党に増えた。

AKPが世俗主義野党との連立なしに単独政府を構成できるようになり、親イスラム政策が強化される可能性が一層高まった。

しかし、改憲ラインの367席を得るのに失敗し、大統領選出方式を議会間接選挙制から直選制に変える改憲作業は難関にぶつかるものとみられる。

現地マスコミは政権党の圧勝が安定した経済成長や欧州連合(EU)の加盟に対する期待によるものと分析した。

国際通貨基金(IMF)の管理のもとで苦境に立たされたトルコ経済は、2002年、エルドアン首相が政権を握ってから年平均7.3%の経済成長に回復した。物価も安定した。エルドアン首相がEU加盟交渉に乗り出したことも、国家発展に対する期待をさらに高めた。

エルドアン首相は、総選挙の勝利確定後の演説で「EU加盟のための努力を続けるとともに民主主義の改革と経済発展を追求する」と約束した。

しかし、トルコの長年の世俗主義の伝統を破壊すれば、現政権に激しく反対してきた野党、軍部、法曹界など世俗主義勢力との対立の解消が最大の課題になる。クルド族反軍との武力衝突問題などの難題も山積している。

一方、無所属当選者28人のうち、24人がクルド系出身であり、トルコ議会でのクルド族の発言権が強まるものと予想される。



redfoot@donga.com