Go to contents

[オピニオン]CEO読書

Posted July. 23, 2007 03:05,   

한국어

「妻は私を、本に関する限りはイメルダ・マルコスと呼んでいる」。グーグルとヤフー、ユーチューブ、ペイパルなどに投資し、15億ドルの財産を貯めた米国のベンチャー投資家であるマイケル・モリツ氏のことだ。元フィリピン大統領であるマルコス(1989年死亡)の婦人・イメルダは数え切れないほど多くの靴を買い集めて話題となった。モリツのものすごい本に対する収集欲が読み取れるわけだ。ニューヨークタイムズ(21日付)によると、今日の米国の多くの最高経営者(CEO)は、個人の書庫を持っているほど読書を楽しむ。分野もビジネスよりは、小説や詩のような純粋文学がより人気がある。

◆マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長は「今日の私を作ったのは、町の公立図書館だった」と言ったことがある。コンピューターの運営体系で世界一の富豪になったが、「コンピューターは、決して本に取って代わることはできない」と彼は言い切る。アップルのスティーブ・ジョブスは、このところ英国の詩人兼画家であるウイリアムブレイクの虜になっている。アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスも、飛行機の旅行中に本を読んで新事業へのアイディアを得たという。

◆韓国でもっとも有名な読書マニアCEOは、李健熙(イ・ゴンヒ)三星(サムスン)グループ会長だ。1ヶ月に平均20冊あまりの本を読むという彼が、自宅の庭で読書三昧の姿が、たまにカメラに撮られたりもする。三星グループの改革方向が、彼が読んだ本から出てきたという話も聞かされる。昨年出版された「CEO、本から道筋を見つける」に紹介される13人の名士たちも「本が成功の基盤となった」と口をそろえている。

◆三星経済研究所は04年から夏休みのシーズンになると、CEOたちを対象にアンケート調査を行い、「CEOが休みの際に読む本20選」を打ち出している。18日発表された今年の推薦図書には「富の未来」「力の離農」「茶山(タサン)先生の知識経営法」などが含まれている。CEOという職業柄からか、未来のトレンドと戦略に関する本が目立つ。三星経済研究所は、休暇中にCEOの読書は「ルーティーン業務から脱却し、マクロ的な観点で戦略的な考え方に必要なアイディアと想像力が得られる機会」と意味づけている。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com