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韓国—EU間のFTA、年内妥結の可能性も

韓国—EU間のFTA、年内妥結の可能性も

Posted July. 21, 2007 03:03,   

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「年内の妥結も不可能ではない」

ベルギーのブリュッセルで16〜20日(現地時間)に開かれた韓国—欧州連合(EU)自由貿易協定(FTA)の第2回交渉を終了した後、金ハンス韓国首席代表は、交渉の進み具合を問う記者たちの質問にこのように答えた。

ところが、第1回交渉で柔軟な姿勢を見せていたEUが、第2回交渉では韓国側の商品譲許案に不満をぶつけている。とりわけ、知的財産権(知財権)などの分野で各種の要求を突きつけており、交渉の先行きは不透明だという向きもある。

●商品譲許、知財権をめぐる駆け引き激化

今回の交渉で、双方は自国の商品譲許案に関する意見を交わし、各自の要求事項を明確にしている。また、貿易救済と反ダンピング、金融サービスなどに関しては、すでにかなりの合意が得られるなど、成果をあげている。

貿易救済分野では両者および臨時のセーフガード(緊急輸入制限措置)を発動することで合意し、期間と方法でも意見が一致した。

スピーディな交渉のため、比較的に敏感ではない分野は早めに合意を図り、知財権などシビアな分野に交渉力を集中したいという戦略だ。

ところが、双方は全体的な市場開放の日程については大きな意見の隔たりがあった。EUは、韓国の譲許案が「保守的すぎる」と攻めており、韓国は「現在の関税がついている品目だけを比較してみれば、双方が同程度だ」と反論した。

さらにEUは知財権分野で公演補償請求権と追求権など耳慣れない制度を要求して韓国を圧迫しており、開城(ケソン)工業団地など韓国の主な関心部門ではこれといった進展はなかった。

●「韓米FTA交渉よりスピードアップ」

金首席代表は、「EUが交渉に積極的に臨んでおり、双方が極度に敏感な争点が少ないことから、商品の譲許、衛星検疫、政府調達など多くの部分で、韓米FTA第2回交渉よりスピードアップしている」と評価した。

双方は、見直された商品譲許案を第3回交渉前に交換することに決めた。また、交渉に拍車をかけるため、関税撤廃と非関税障壁を結びつけないことで一致した。

第3回交渉は、9月17〜21日ブリュッセルで、第4回交渉は10月半ば韓国で開催される予定だ。



jarrett@donga.com