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「検察の検証」後の爆風

Posted July. 09, 2007 03:04,   

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ソウル中央地検特捜部が「国民に選択基準を提示する」ことを名分に、ハンナラ党の大統領選候補である李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長に関連した告訴・告発事件3件に対する捜査に着手したことで、検察の「大統領選候補検証」の後爆風が強く吹いている。

検察に届けられた「朴槿恵(パク・グンヘ)前ハンナラ党代表の正修(チョンス)奨学会理事長在職時の横領」を告発した件など、朴前代表にかかわる捜査まで特捜部が引き受ける場合、捜査の期間と結果によって、大統領選挙の構図に大きな渦が起こる可能性も提起されている。

ハンナラ党の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)スポークスマンは8日、「検察は、中立的立場で徹底的かつ速かに捜査し、国民的疑惑を明白に究明することを求める」と要求し、「検察は、告訴・告発事件を口実に、野党候補に陰湿な攻撃を加える、さらなる工作政治の司令部になることがあってはならない」と述べた。

李前市長は8日、大田(テジョン)地域の選挙対策委員会の発足式で、「無能な左派政権が、政権をもう一度延長するためには、李明博候補が党内選挙に負けなければならないという戦略を持っているようだ」と述べた。

李前市長陣営の座長格である李在五(イ・ジェオ)最高委員は、ソウル汝矣島(ヨウィド)の党本部で記者会見を開き、「今回の告訴・告発の件は、李前市長の義弟・金ジェジョン氏と金氏が大株主の『ダース』の名誉毀損に関することなので、3日もあれば捜査を終わらせることができる。事件の本質から外れて見えない政治工作が行われるなら、全身で抵抗する」と主張した。

いっぽう、ソウル中央地検は同日、特別捜査チームを構成し、李前市長関連の3件の事件に対する本格的な捜査に乗り出した。捜査チームは、特捜1部(崔在卿部長)の検事3、4人と金融租税調査部および先端犯罪捜査部の検事2人で構成された。

検察は、朴前代表陣営の徐清源(ソ・チョンウォン)顧問が提起した疑惑が名誉毀損にあたるかどうかを究明するために、まず、李候補の実兄・李サンウン氏と義弟・金ジェジョン氏名義のソウル江南区道谷洞(カンナムク・トゴクトン)の土地6553平方メートルを、95年に浦項(ポハン)製鉄(現ポスコ)が263億ウォンで購入する過程で特恵があったかどうかの究明に力を注ぐ計画だ。

検察は、マスコミに報道された各種疑惑と基礎資料の検討作業を終えた後、今週中に金ジェジョン氏などを、告訴人または捜査依頼人の資格で召喚し、調査する予定だ。

しかし検察は、関連疑惑が発生から10年以上経ているものが多く、通常の金融取引の資料の保存期間が5年である点を考慮し、ただちに資金の追跡に乗り出すことはないもようだ。



taylor55@donga.com will71@donga.com