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ああ!平昌…まさかの2度目の逆転負け

Posted July. 06, 2007 03:03,   

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「イエ〜ス、ピョンチャン(平昌)=Yes,Pyeongchang!」

5日午前(韓国時間)、グアテマラの首都であるグアテマラ・シティ。江原道(カンウォンド)平昌を叫ぶ大韓民国の国民たちの歓声がとどろき、大型の太極旗(テグッキ=韓国の国旗)が、色とりどりの風船をつけたまま、空を飾っていた。

平昌招致団が発表会場であるインターコンチネンタル・ホテルから、招致団の宿舎のあるホリデーインホテルに到着するや、熱い拍手が沸き起こった。

「負け知らず」を誇ってきた韓国の国際スポーツ大会の招致合戦が、終わったときと変わったのは、まるで何もないかのように見えた。韓国が負けたことだけを除いては…。平昌は「鉄のカーテン」を乗り越えず、再び涙をのんだ。

平昌は同日、グアテマラ・シティで開かれた第119回国際五輪委員会(IOC)総会の2014年冬季五輪の開催地の決定投票で、ロシアのソチに逆転負けした。

平昌は97人のIOC委員が参加した第1回目の投票で36票を得て、ソチ(34票)とオーストリアのザルツブルク(25票)を抜いてトップを占めたが、過半数には達しなかった。しかし、第1回目の投票で脱落したザルツブルクの支持票が第2回目の投票で、ソチに殺到し、47対51で負けてしまった。

これで平昌は、2010年の冬季五輪の誘致にチャレンジした4年前のチェコ・プラハ総会での出来事と同様に、2回連続の逆転負けした。

韓昇洙(ハン・スンス)平昌招致委員長と金正吉(キム・ジョンギル)大韓五輪委員会(KOC)委員長、金ジンソン江原道(カンウォンド)知事は、ホリデーインホテルで記者会見を開き、「平昌が有利だと踏んでいたが、結果はそうではなかった。のどが詰まって話すことすらできない。これまで全面的に支持して下さった国民の皆様に心より感謝し、謝罪の言葉を申し上げる」と、いきなり目頭が熱くなって、会場内が粛然となった。

これまで平昌は、2010年の大会誘致に失敗するや、直ちに組織を立て直して冬季五輪の招致の準備をしてきた。金正吉委員長も4月にはIOC委員の候補職を辞退して、冬季五輪の誘致に全力を傾けてきた。IOCの李健熙(イ・ゴンヒ)委員や朴容晟(パク・ヨンソン)委員はもとより、財界でも全力戦を繰り広げてきた。

平昌は負けたが、今回も「勝者」は、全国民をひとつにまとめた平昌だった。

いっぽう、平昌招致代表団250人あまりは6日午前3時40分、グアテマラ・シティのアウロラ国際空港から大韓航空のチャーター機で帰国の途についた。チャーター機は中間給油のため、カナダのバンクーバーを経由したあと6日午後10時45分、仁川(インチョン)空港に到着する予定だ。



zangpabo@donga.com