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[社説]韓米FTA、年内国会批准に汎国民的反応を

[社説]韓米FTA、年内国会批准に汎国民的反応を

Posted June. 30, 2007 04:14,   

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韓米自由貿易協定(FTA)交渉が最終的に妥結された。今後、国会に渡されて協定の政治面での正当性についてチェックする順番だ。国内の政治日程を勘案すれば、国会は協定文の批准を急ぐ必要がある。12月に大統領選挙が近付くほど国会も大統領選挙の雰囲気に包まれる可能性が大きいからだ。

政府が9月に通常国会に韓米FTAに対する批准同意案を提出すれば、国会は常任委員会の審議と本会議での票決の手続きを速やかに進めなければならない。韓国側が早期に批准を仕上げれば、米議会に急いで批准するように圧迫する効果も上げることができる。米国では韓国市場を充分に開放させることができなかったという点で、協定文に反対する議員が少なくなく、議会の批准同意の手続きも韓国より複雑で発効まで難航が予想されるからだ。

韓米FTAは昨年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の新年演説をきっかけに交渉が始まっており、全体交渉の過程に盧大統領の意志が盛り込まれた。韓米FTA交渉の完結は現政権の最大の業績だ。盧大統領は国会の批准同意を適時に受けるために国会と各政党を相手に交渉の内容を説明し、誠実に説得していかなければならない。今年の下半期に盧大統領が他のことはさて置いて、一つ没頭すべきことがあるとすれば、韓米FTAで良い結果を得ることだ。

政府はFTA協定文の公開にとどまらず、FTA協定文の内容と影響、対策などを国民に十分に知らせなければならない。一部の国会議員を含むFTA反対派は今も「社会の両極化を深化させるFTAを中断せよ」という主張を繰り広げている。昨日もFTAに反対するストとデモが続いた。政府は彼らのとんでもない論理に国民が振り回されないようにすべきだ。国民がFTAについてよく知り、正確な判断を下すことができてこそ、国会の批准同意も容易になる。

韓米FTAは韓国経済をグレードアップさせる良いチャンスだが、その影響をすべて予測することは容易ではない。しかし、政府が一昨日に出した補完策のように損失補填にだけ偏っては困る。中長期的に競争力を高め、米国の製品との競争で勝てる案を力強く推進しなければならない。