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「第2の金マンチョル一家」

Posted June. 04, 2007 06:16,   

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北朝鮮の住民4人が、小さな木船に乗って北朝鮮の清津から日本の青森県深浦港まで、約900kmを航海したあげくに北朝鮮を脱出した。

北朝鮮の住民が東海(トンヘ、日本名=日本海)を渡って日本へと脱出したのは、1987年の金マンチョルさん一家以来、20年ぶりのことだ。

3日、日本の各マスコミによれば、日本政府は夫婦と見える50代後半の男性と60代前半の女性、息子たちであると推定される20代後半〜30代の男性2人の身柄を確保し、調査を行っている。彼らは全員北朝鮮の身分証を持っており、50代後半の男性は前職が漁師、息子たちは漁師と、それに学生であることが確認された。

日本当局は「4人がスパイである可能性は低く、北朝鮮脱出者という事はほとんど確実な状況」であることを明らかにした。

▲「毒薬を飲む覚悟で北朝鮮を脱出」〓彼らが船室どころか、覆いもない小さな木船に乗って「自由を求めて」清津港近所を出発したのは、先月27日の夜。2日午前4時10分、深浦港の沖合で釣り人に発見される6日前だ。

彼らは警察で「生活が苦しくて北朝鮮を脱出した。韓国との国境は警備が厳しので、日本に向かった」と述べた。

一家族は当初、北朝鮮の非定期旅客船の万景峰(マンギョンボン)号が入港する新潟港を目標に航海したが、北上する対馬海流に流されて深浦港に到着した。

彼らの乗った木船は長さ7.3mに、幅1.8mで耕運機用の小型エンジン2個があった。

船の中にはソーセージと飲み物の入った袋2個、木で作った櫓3、4個、衣類、毒物に見える薬物が入った小さな瓶が発見された。

彼ら一家族は「北朝鮮当局に発見されれば、毒物を飲んで死ぬつもりだった」と話した。

▲韓国行きになる模様〓彼らは当局の調査で「韓国に行きたい」と話した。

読売新聞によれば、日本政府は彼らが北朝鮮脱出者として最終的に判明されれば、6ヶ月間滞在可能な「一時庇護上陸許可」を渡す予定だ。その後、本人らが韓国を含む第3国行きを正式に希望する場合、外交チャンネルを通じ、速やかに交渉を進めることにした。

宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官も3日、済州道西帰浦市(ジェジュド・ソグィポシ)のロッテホテルで、日本の麻生太郎外相との二者会議を行った後「北朝鮮の脱出者問題が人道的原則と、当事者らの希望によって処理されなければならないということに認識を同じくした」ことを明らかにし、彼に大きな問題がない限り韓国行きになるものと示唆した。

日本政府は、金マンチョル氏一家が北朝鮮を脱出した際も身柄を一応台湾に渡した後、韓国に定着できるようにしたことがある。

一方、日本政府の内外では「北朝鮮の脱出者たちが大量に日本に渡ってくるシグナルではないか」としながら、緊張感を隠せずにいる。



iam@donga.com