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刑務所の塀の上に立つ国会議員たち

Posted May. 31, 2007 03:57,   

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国会議員の犯罪容疑に対する検察の基準が、過去に比べてかなり厳しくなった。

過去にはできるだけ触れなかった国会議員の公式後援金や議政活動の過程で起こった名誉毀損行為まで、今では見過ごさずに起訴するケースが大きく増えた。

現政府の発足以来、裁判にかけられた国会議員の数が122人にも上ることが、これを立証する。

東亜(トンア)日報の法律チームとデジタルニュースチームが、93年以降これまで起訴された国会議員240人の犯罪容疑と裁判結果を分析した結果、過去には収賄罪が主流だった国会議員の犯罪容疑が、現在は公職選挙法違反や政治資金法違反に移り、多様化していることが分かった。

「常に刑務所の塀の上に立っている」という表現まであるほど、合法と違法の境界線できわどい曲芸をしている国会議員としては、非常事態になったわけだ。

▲厳しい基準、多様化した容疑〓ソウル中央地検調査部は、チャン・ドンイク(59)前大韓医師協会会長から1000万ウォンを受け取った国会保健福祉委員会所属のハンナラ党の高京華(コ・ギョンファ)、金秉浩(キム・ビョンホ)議員を、収賄と政治資金法違反の容疑で最近、在宅起訴した。

両議員は「正常に受け取った公式の後援金であり、領収証もある」と主張したが、検察は「対価性があれば収賄罪で処罰できる」として起訴した。国会議員が後援会の口座を通じて公式に受け取った政治資金に対してまで対価性を追及して捜査し起訴することは、過去には見られなかった風景だ。

これには、検察首脳部の政界に対する強い警告メッセージも含まれている。これからは合法的な名目でも、実質的に問題がある金は問題視するということだ。

本紙が調査した結果、93年以後、起訴されて法廷に立った国会議員は240人にのぼることが分かった。金泳三(キム・ヨンサム)政府時代には、起訴された国会議員46人のうち収賄罪が20人(43.5%)で最も多く、選挙法違反が14人(30.4%)、政治資金法違反が1人という順だった。

金大中(キム・デジュン)政府時代には、72人のうち収賄罪が14人(19.4%)に減った代わりに、選挙法違反者が40人(56.3%)で最も多かった。政治資金法違反も9人(12.7%)に増えた。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の発足後、122人のうち選挙法違反が半数以上の63人(51.6%)にも達し、政治資金法違反も32人(25.6%)で、収賄罪(18人、14.4%)に大きく差をつけた。

最近、検察が、国家安全企画部の不法盗聴テープに録音された人物の実名を取り上げた民主労働党の魯会燦(ノ・フェチャン)議員を名誉毀損の容疑で起訴し、同党の李永順(イ・ヨンスン)議員を議政活動の過程で地方自治体の電算網をハッキングした容疑(情報通信網利用法違反)で起訴したのも異例のことだ。

ヨルリン・ウリ党の金鍾律(キム・ジョンニュル)議員は、弁護士時代、檀国(タングク)大学法務室長を務めながら、自分が代表だった法律事務所の名義で、檀国大学の土地購入を推進していた業社と法律諮問の契約を結び、金を受け取った容疑(背任収賄)で起訴された。

検察のある幹部は、「政治家が関係した犯罪に対して過去よりも厳しく処理するのは時代の趨勢だ」としつつ、「日本のように、公職者がただの旅行や贈り物を受け取ったことまですべて収賄罪で起訴しなければならない時代が近づいている」と話した。

▲議員の失職が増加…与党が多い〓裁判所で一定基準以上の刑が確定され、「議員バッジ」をはずした議員の数は、13年間で合わせて37人にのぼったことが集計された。金泳三政府の時は、韓宝(ハンボ)不正事件(4人)などで、9人が議員を失職した。

金大中政府の時代には、選挙法違反だけで8人が議員職を失った。現政府になってからは、これまで18人が議員失職し、総選と地方選挙が続いて実施されたのを反映してか、このうち11人が選挙法違反で議員職を剥奪された。

検察が13年間で起訴した国会議員の所属政党は、全体的に与党議員が若干多かった。

金泳三政府の時代は、与党議員が27人で、野党議員は19人だった。いっぽう、金大中政府の時は、与党35人、野党37人で、野党議員が多かった。現政府になって、03年の不法大統領選資金捜査の余波で、与党議員が76人で、野党議員(46人)よりかなり多いことが分かった。

▲政治家への捜査も地方分権化?〓過去の政治家への捜査は、権力不正捜査の尖兵格である最高検察庁中央捜査部やソウル中央地検特捜部の専有物も相違なかった。

金泳三政府時代に起訴された国会議員46人のうち半数以上の29人が、最高検察庁とソウル中央地検(当時ソウル地検)で行われた。地方検察庁で起訴した国会議員の数は、16人にとどまった。

金大中政府の時も、72人のうち28人を最高検察庁中央捜査部で起訴し、ソウル中央地検で9人を起訴した。地方検察庁で起訴した議員数は14人だった。

しかし、このような中央と地方の割合は現政府になって逆転した。03年以降に起訴された国会議員122人のうち半数以上の72人に対する捜査と起訴は、地方検察庁で行われた。最高検察庁とソウル中央地検で起訴した議員は44人だった。