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[オピニオン]党名バブル

Posted May. 07, 2007 03:16,   

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「いっそ党名を、『ヨルリン・ウリ党』から、『事あるごとに粗を探す粗探し党』に改名することを丁重に提案する」。先月、与党のヨルリン・ウリ党が朴槿恵(パク・グンヘ)ハンナラ党前代表の3段階統一論を非難したことを受け、ハンナラ党側が出した論評だ。ウリ党も3月の臨時国会で住宅法改正案がハンナラ党の反対で処理できなかったことで、「ハンナラ党は、土地(タン)がそんなに好きなら、タンナラ党に党名を変えろ」と党名を取り上げて非難した。両党の党名が平凡ではないため、政治ギャグの素材としても遜色ない。

◆03年10月、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を中心としたいわゆる「与党陣営新党」が、「国民参加新党のアイデンティティを表せるものと判断して決定した」という党名が、「ヨルリン・ウリ党」だ。実際に「開かれた・参加・統合」の価値を志向する党ならばぴったりと似合う党名だが、実際は大違いだった。ハンナラ党は、97年11月に新韓国党が民主党と統合する際、当時民主党の趙淳(チョ・ジュン)総裁が命名した。「大きい、ひとつ、清い」などの意味が込められたというが、最近の大統領選候補間の対立で、いつタンナラになるかわからない状況だ。さらに、「清くない」腐敗イメージは、未だ拭えていない。

◆党名は、党のビジョンと志向点が込められた「美しいバブル」と見ることもできる。党の弱点を覆い、党名として掲げることで、気勢を制することも一つの方法だ。81年、全斗煥(チョン・ドゥファン)勢力が、極めて非民主的で正義的でない過程を経てつくった政党が民主正義党だった。金大中(キム・デジュン)前大統領は、95年に新政治国民会議をつくり、その後身が新千年民主党だ。しかし、金前大統領の「地域主義政治世襲」と民主党の金前大統領一家に対する忠誠は、「古政治、古千年」の姿そのままだ。

◆ウリ党の離党グループが正式名称「中道改革統合新党」、略称「統合新党」として政党登録を申請する計画だったが、この略称が使えないという事実を後になって知ったという。チェ・ドンリム牧師が代表の中道統合新党が、略称「統合新党」をすでに申請しているためだ。「中道」、「改革」、「統合」をどれほど実現するかも疑問だが、どうせ数日後には消えてなくなる党名、略称をめぐって一喜一憂すること自体がコメディだ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com