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バーシュボウ大使と李在禎長官、「6者と南北の前後論」でズレ

バーシュボウ大使と李在禎長官、「6者と南北の前後論」でズレ

Posted May. 05, 2007 08:08,   

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バーシュボウ大使は、「米国は、韓半島の和解協力増進のための方法として(韓国の対北朝鮮包容政策を)支持するが、北朝鮮の非核化と包容政策は、調整された方式で進められなければならない」と述べ、「包容政策だけを行えば、北朝鮮の核計画が平和を侵害しても平和ムードだけを増進させる結果を生むことになる」と指摘した。

これは、北朝鮮が2月の6者協議で合意された核施設の稼動停止・封印(shutdown)措置を長期にわたって履行していない状況で、与党陣営の人々の訪朝ラッシュや南北首脳会談の推進など、度を越えた南北関係改善の動きは不適切だという意見を、迂回的に開陳したものと分析される。

しかし、李在禎(イ・ジェジョン)長官は4日、ソウル鍾路区世宗路(チョンノグ・セジョンノ)の政府中央庁舍で開かれた定例会見で、6者協議と南北関係進展の手順について、「前後の問題ではなく、いかにして効率的に目標を達成するかが重要であり、南北関係が6者協議の発展の動力になりえる」と述べた。バーシュボウ大使の発言を事実上反ばくしたものだ。

李長官はまた、南北関係を「大変重要な政治的課題であり、民族の課題だ」と規定し、「米朝関係改善と6者協議の合意に至るまで、すべての過程は事実上これまで築いてきた南北関係の深くて堅い発展のもとで成立してきた。南北関係は何よりも重要な意味を持っている」と主張した。

これもバーシュボウ大使が、「6者協議と包容政策は補完調整される必要がある。これは韓半島の真の安保のためのものだ」と述べたこととは、距離のある状況認識だ。

一方、バーシュボウ大使は、4日のフォーラムで、1年9ヵ月を残したブッシュ大統領の任期中に北朝鮮の核廃棄が可能かどうかについて、「そう思う。北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設の稼動を停止し、国際原子力機関(IAEA)の査察官を招待することは数週間あればよく、核施設の不能力化(disablement)は数ヶ月内に可能だ」と述べた。

バーシュボウ大使はさらに、「年末か年明けには、核施設解体の段階に入れるだろう」と見通した。

しかし、当初4月14日だった6者協議の合意履行期限が過ぎ、北朝鮮が核施設の稼動停止・封印の措置を延ばしていることに照らして、核施設の不能力化と解体措置の履行も引き延ばされる可能性が高いというのが、多くの専門家の観測だ。



gun43@donga.com weappon@donga.com