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[オピニオン]EU市場

Posted May. 02, 2007 08:34,   

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ベルギーのブリュッセルにある欧州連合(EU)理事会本部の建物で「EU50年」の資料展示会が開かれている。欧州統合の帆を揚げた1957年3月25日のローマ条約の締結を記念する行事の一つだ。EUのインターネットサイトにアクセスすると、EUの歴史や現況について問うクイズが11言語で出題されている。27の加盟国が集まり「多様性の中の統合」を追求するEUの姿をよく示している。

◆韓国にとってEUは、中国に次ぐ2番目に大きな交易相手国だ。EUに対する韓国商品の輸出は2005年を基点に対米輸出量より多くなった。EUは韓国に400億ドルを投資している。3年前に東欧の10カ国がEUに加盟した際に、韓国の対EU輸出のネックになるだろうとの観測もあったが、これらの国への輸出が大幅に増えることで、韓国にとってさらに有利になった。現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車と三星(サムスン)電子、LG電子などは東欧をEU市場への進出を増やすための生産基地として積極的に活用している。韓国の企業が3年間、東欧に新規投資した金額は約12億ドルだ。

◆政府は昨日、EUと自由貿易協定(FTA)交渉を始めることを決めた。第1次交渉は7日から11日までソウルで開かれる。昨年予備協議を行っただけに、お互いについてよく知っている。ちょうどEUは米国との首脳会談で単一市場に向かう第一歩である「米・EU経済パートナーシップ」に合意した。双方が規制を単一化し、貿易と投資を増やそうという内容だ。韓国が米国に続き、EUともFTAを締結すれば「市場統合」という世界的傾向の中心に立つことになる。

◆EUは昨年末、韓国、アセアン、インドをFTA対象国として公式に選定した。東進政策だ。2005年までは韓国に対し消極的だったが、米国とFTA交渉中だった韓国に大きな関心を示し、最近は切実に望んでいるという。韓米FTAが韓国の交渉力を高めてくれたわけだ。EUは自動車、化学、ワイン、チーズ及び金融、通信などサービスに、韓国は自動車、電機電子、纎維衣類にそれぞれ関心が高いことから、相性もよく合う。

洪権憙(ホン・チャンシク)論説委員 konihong@donga.com