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[社説]世界優秀空港賞に「仁川空港」、観光後進国のコリア

[社説]世界優秀空港賞に「仁川空港」、観光後進国のコリア

Posted April. 30, 2007 03:43,   

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仁川(インチョン)空港が、国際空港協議会(ACI)が与える世界最優秀空港賞を2年連続で受賞した。旅行者2000人余りが世界86の主要空港の32項目を評価した結果、仁川空港が29の項目で1位だった。グローバル・トラベラーの世界最高空港賞を受賞しており、国際貨物処理の実力は2位だ。これは2001年の開港以来、民間部門に立ち後れた税関と出入国審査サービスの改善に力を入れた結果だ。

永遠の1位は、サービスの世界にはない。2001〜2003年に1位を獲得したドバイ空港は、24時間運営体制と大型化の攻略で対抗している。2008年の北京五輪を控えた中国の各空港の挑戦も手強い。仁川空港は先週、無人搭乗の手続きサービスを始めており、来年7月まで空港規模を現在より50%拡大する計画だ。

仁川空港のサービス競争力は、観光「コリア」の潜在力を裏付ける。しかし、韓国は仁川空港を世界最高の空港に作った底力を持っているにもかかわらず、観光の後進国から脱することができずにいる。ビザカードが米国、英国など10ヵ国の観光客5050人を対象に「アジア14ヵ国のうち、2年内に旅行に行きたい国」を調査したところ、タイ、香港、日本の順で、韓国は10位に止まった。

観光のインフラ不足に加え、高い観光商品、言語疎通の困難などが理由だ。特に高い物価が外国人観光客を追い払う。ソウルの1日の食事代は202ドルで世界100大都市のうち、2番目に高かった。観光業界の主張通り、製造業より重い税金及び各種の規制のせいもある。また、体系的な観光政策の不在、関連機関と業界の努力不足も問題だ。

今年に入り3月まで国内人の出国者は333万人、外国人の入国者は144万人で、今年の旅行収支の赤字が、昨年(129億ドル)より大きくなるものとみられる。もっと多くの外国人を呼び込むためには中低価格の宿泊施設の拡充、ユーザー中心の観光商品の開発、サービス改善も欠かせない。

政府は、業界が求める「医療観光特別法」のような制度面での支援も急がなければならない。医療だけでなく、韓流、健康ブーム、レジャー、農村、スポーツ、食べ物、映画、観光など育てる分野は多い。仁川空港が第1位を受賞しただけに、「観光先進国」も決して不可能な目標ではない。