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[オピニオン]透明な学校

Posted April. 30, 2007 03:43,   

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「J高校、H高校、K高校のうち、どの学校が大学進学率が高いんですか?」、「今回、Y高校に入ることになったんですが、00年以降、随時や定時でソウル大学に入ったのは何人ですか?」。インターネット・ポータルで簡単に目にする質問ばかりだ。生徒たちはどの学校が勉強にもっとも熱心なのか知りたがる。自分も「頑張ればできる」という希望が持てるからだ。あるネットユーザーは、「J高校はH高校やK高校には追いつけない」とか、「たいしたものではない」と、それなりに書き込みを付けていはいるものの、事実の確認は難しい。「透明性」を強調する国、大韓民国でそのような情報は公開してはいけない秘密だからだ。

◆自由主義教育運動連合の趙全赫(チョ・ジョンヒョク)常任代表(仁川大教授)などが昨年、小中高校生の学業達成度の評価結果と大学修学能力試験(修能試験)の成績の元資料を公開するようにと、教育人的資源部を相手に訴訟を起こした。学校ごとの成績の格差が存在するということは公然たる現実であり、これを公開してこそ格差改善策も見つけられるという趣旨からだった。裁判所は、修能試験の元点数を公開せよという1審判決(昨年9月)につづき、27日、小中高校生の学業達成度の評価結果も公開するようにという2審判決を言い渡した。

◆高裁では、「国は国民に能力による均等な教育を提供する憲法上の義務がある」としつつ、「行過ぎた入試競争や、公教育側の私教育への依存などの現実を改善するためにも資料の公開が必要だ」と明らかにした。情報を隠すことで保護される教育当局の利益よりは、公開することで保護される国民の利益がより大きいということだ。学校の恥さらしは一時的なことだが、そのおかげで政府の支援を受け、競争力ある教育を行うことになればそれに越したことはない。

◆にもかかわらず教育部では、「学校の情報が公開されると、学校間、地域間の過熱競争や序列化で、正常な教育課程の運営ができなくなる」として上告する構えだ。だが、本当に恐れているのは、無理な平準化政策の失敗を自認しなければならないことや、学力の格差がないという過程の基だけで成り立つ「内申等級の大学入試制度」を否定しなければならないことだろう。現政府は、透明でもなければ、国民のために正直でも、憲法精神や裁判所の判決に謙虚でもない。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com