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「不適切なマッサージ」で、ワシントンが震えている

「不適切なマッサージ」で、ワシントンが震えている

Posted April. 30, 2007 03:43,   

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「DCマダム・パルフリーリスト」がワシントンを震撼させている。顧客名簿には有名な政治家などが多く含まれている可能性があり、また、サービスを提供した女性らは教授などの専門職の従事者であることが伝えられ、超大型のスキャンダルに拡大しかねない。

27日、ランドール・トバイアス米国務省外国援助局長兼国際開発局長(65・写真)が、デボラ・パルフリーという女性が運営していた売春組職の顧客だったという疑惑が持たれ、辞任した。トバイアス局長は、米ABC放送が入手した2002〜2006年のパルフリー氏の顧客名簿に上がっており、ABCから「顧客なのか」という確認電話を受けた直後、職務を退いた。

トバイアス氏は、AT&T(通信)及びエリーリリー(製薬)の最高経営者出身で、2003年からブッシュ政府に参加しており、米国の海外援助を総括する国際開発局(USAID)の最高責任者であると同時にエイズ退治の政策調整官を兼任してきた。トバイアス氏が「後天性兔疫不全症候群(AIDS)予防のためには国際的な売春組職と戦わなければならない」点をと促してきたことからも、国務省は衝撃に包まれている。

昨年、売春組職の運営の疑いで起訴されたパルフリー被告は電話注文を受け、若い女性を顧客の家に行かせる事業をしてきた。パルフリー被告が出していた広告には「午後9時前に注文すれば、もっと多様な選択が可能」となっている。パルフリー被告は「顧客の家では性行為と無縁の『想像の中の顧客サービス』があった。私は売春組職とは関係がない」と主張していた。

実際にトバイアス氏は、ABCに対して「性行為はなかった。マッサージだけを受けた。これはピザ注文と同様のもので、女性が中南米系ということ以外には、名前も知らない」と話した。米国では性的マッサージやヌード・ダンシングは刑事処罰の対象にならない。

しかし、このような主張が説得力を持つことは難しそうだ。パルフリー被告は1991年にもカリフォルニアで売春組職を運営した疑いで起訴され、18ヵ月間服役した経緯がある。

ABCは27日、「数千人の名前と数万個の電話番号を入手した」と報じた。放送は「政治家、管理、ロビイストの名前を見つけた」として、追加で名簿の公開の可能性を示唆した。「ワシントンDCマダム」とも呼ばれるパルフリー被告のリストに、ワシントンが震えている理由がここにある。

ニューヨーク・タイムズ紙は今月に入り国防省の官僚1人、政治コンサルタントのディック・モリス氏の名前が法廷で公開されたと報じた。モリス氏は「顧客ではない」と否認している。

ABCのブライアン・ロス記者は「驚くべきなことは、この組職で働いていた女性たちの中に大学教授や科学者、軍将校などの名前が見つかっている」と話した。

1993〜2006年に運営されていたこの組職には、23〜55歳の女性130人が働いてきたことが確認された。1回の訪問サービスは90分基準で275ドル。捜査当局が確認した「訪問女性」からパルフリー被告が受け取った金は75万ドル(約7億ウォン)だった。

先月、ABCに出演したパルフリー氏は、「私の顧客名簿を公開する。彼らを法廷に呼び『売春組職ではなかった』という陳述を得なければ、私の疑いが晴れない」と話した。米マスコミの報道によると、名簿公開がパルフリー被告の訴訟戦略というのだ。

今後、パルフリー被告がどう出るかは予想し難い。パルフリー被告は最近、自分のホームページに「訴訟の費用が必要だ。お金をくれれば、顧客名簿を売る意思もある」と書いている。

裁判所はパルフリー被告の突出行為のため「電話番号帳を外部に公開しないよう」命令した。しかし、すでに一部の名簿はABCに渡された状態だ。



srkim@donga.com