「本当に驚いた。６〜７メートルも開いていたので、追いつかないと思っていたのに…」
第７９回東亜（トンア）水泳大会最終日の２３日、朴泰桓（パク・テファン、１８、京畿高校）の終盤の競技を見守っていた水泳関係者らは舌を巻いた。
▲朴泰桓、自由形１００メートルの記録は非公認アジアタイ〓朴泰桓は高等部リレーの４００メートル（４人が１００メートルずつ背泳—平泳ぎ—バタフライ—自由形の順で泳ぐ方式）の決選で、京畿（キョンギ）高の最終泳者として出場し、非公認アジアタイ記録をマークし、逆転優勝を牽引した。京畿高は、３００メートル地点まで３分６秒４０を記録し、ソウル体高（３分３秒２９）に３秒１１も遅れをとっていた。大韓水泳連盟の金ドングォン事務局長は、「これぐらい開いている中で、自由形で１位に追いつくのは事実上不可能だ」と話す。
しかし、朴泰桓は違っていた。５０メートルをターンする時までソウル体高のウォン・ドンヒョンに２秒以上遅れていた朴泰桓の底力はすごかった。最後の５０メートルでスパートを繰り返し、ゴールを１〜２メートル前にして追い越し、彼の手は先にタッチパッドを触った。３分５５秒４６の大会新記録を達成した京畿高の０．０３秒差の勝利。
朴泰桓の自由型１００メートルの記録は４９秒０６。昨年、カタール・ドーハ・アジア大会でチェンジュオ（中国）が立てたアジア記録とタイであり、その時、自分が立てた韓国記録（５０秒０２、銀メダル）を０．５６秒も縮めたもの。しかし、リレーは出発走者の背泳の記録のみ認められる。
朴泰桓はアジアタイ記録と言われて、「本当ですか」と言って驚いた。「今日は調子がよくて、いい記録が出たようです。これからは８月の日本東京プレオリンピックと来年の中国北京オリンピックに備えて、自由形の長距離練習に集中するつもりです」。
同日閉幕した東亜水泳大会は、４２種目で大会記録を更新したが、韓国新記録は出なかった。
▲大会新記録４２…代表選手の不参加で韓国新記録は出ず〓アン・チャンナムＫＢＳ解説委員は、「東亜水泳大会が送り出したスターの朴泰桓が相変らず健在ぶりを誇示した。ただ、代表選手らが３月の豪州メルボルン世界水泳選手権大会に参加してあまり時間が経っていないので、韓国新記録が出なかったのは残念だ」と話した。
東亜水泳大会の競泳部門で、高等部はソウル体高（男女席巻）、大学部は韓国体育大学（男）、慶星（キョンソン）大学（女）、一般部は国軍体育部隊（男）と安養（アンヤン）市役所（女）が優勝した。水球は江原（カンウォン）体高と韓国体大が優勝した。
beetlez@donga.com
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