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[オピニオン]博鰲フォーラム

Posted April. 23, 2007 09:29,   

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「中国のハワイ」と呼ばれる中国・海南島は、韓国ゴルファーたちにも人気の高い所だが、その島の海口市に海瑞のお墓があるということを知っている人はそれほど多くない。この島の出身で明の時に嘉靖帝の失政を批判し、官職を剥奪された明の名臣の海瑞(1514〜1587)の墓だ。海瑞がいっそう有名になったのは文化大革明の時だった。

◆海瑞が亡くなってから400年余り過ぎた1965年に上海堂書記だった姚文元が、当時の北京市副市長の呉ハン氏が書いた歴史劇「海瑞罷官」を批判しながら文革は始まった。「海瑞罷官」が表向きでは歴史物の形式を帯びているが、実際には毛沢東の大躍進運動を批判して失脚された国防部長の彭徳懐を擁護する内容という告発だった。文革と共に海瑞の墓も暴かれており、海南島は「走資派の打倒」を叫ぶ文革派の攻撃の的になった。

◆その海南島が21世紀の中国の新しいアイコンとして浮上している。「博鰲フォーラム」のためだ。博鰲は、海口空港から1時間30分ほど離れた休養地。元々「博鰲フォーラム」は1998年にフィデル・ラモス元フィリピン大統領、ボブ・ホーク元豪州首相、細川護熙元日本首相がアジアの金融危機の打開策を議論するために提案した「アジア版のダボスフォーラム」だった。しかし、当時、世界貿易機関(WTO)の加入を狙った中国は、2001年に第1回フォーラムを博鰲に誘致し、こちらをフォーラムの永久開催地にした。

◆昨日閉幕された第6次フォーラムの主題は「グローバル経済でアジアが勝利する道」だった。竜永図フォーラム事務総長は西南及び中央アジアの大切さを言及しながら「アジア全体を連結させなければならない」と力説した。アジアを「大中華経済圏」に再編するという意味だろうか。2004年の主題は「中国が浮上する」というものだった。海瑞の海南島が米国主導のグローバル化である、いわゆる「ワシントンコンセンサス」に対立する中国の「北京コンセンサス」の前哨基地になるかもしれない。

金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com