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[社説]「米国の哀痛」私たちも悲しい

Posted April. 19, 2007 08:13,   

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米国で起きた最悪の銃乱射事件で、全世界が衝撃に包まれた。ブッシュ米大統領は、バージニア工科大で開かれた追悼式に出席し、「全国が悲しみに沈んだ日」と述べた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を含む各国指導者も深い哀悼を伝えた。

春を迎えたキャンパスで、予期せぬ事故で命を失った犠牲者たち一人一人の悲しみが私たちの胸を裂く。大切な親や子、そして兄弟姉妹を失った遺族の悲しみはいかばかりか。どんな言葉で彼らの傷ついた心を癒すことができるだろうか。

教授と学生32人を無惨にも殺害した容疑者が韓国出身大学生という点で、韓国国民と在米韓国人たちは衝撃を受けた。事件を起したチョ・スンヒ容疑者は、8歳の時に米国に移住した在米韓国人1.5世で米国永住権者だが、国籍は韓国だ。彼は、米国で小中高の教育を受け、バージニア工科大4年に在学中だった。米国民に劣らず、200万の在米韓国人と留学生たちも驚きを隠せない。

いまだ犯行の全貌は明るみになっていないが、米国社会が抱えている多くの問題が複合的に絡み合った事件と思われる。精神が健康でない学生がきちんとした治療も受けずに大学に放置されてきた点、銃器自由所持制度の問題点、キャンパスのセキュリティの盲点などに対する指摘が米国社会から出ている。彼の犯行を国籍や人種の観点で接近することは妥当ではない。良識ある多くの米国人たちも、同じ考えのようで幸いだ。

韓米自由貿易協定(FTA)交渉妥結で一段階跳躍の機を迎えた韓米関係に、同事件が悪影響を及ぼすことがあってはならない。国家レベルで米国民の多大な心的苦痛を癒すための細心の配慮が必要だ。米国は韓国戦争の時、共産主義の侵略から韓国を守るために3万6000人の軍人を犠牲にした血盟である。悲劇的だが偶発的な事件によって韓米関係にひびが入ってはならない。

01年の9・11テロと05年のハリケーンの惨事に続き、またも悲劇に見舞われた米国人たちは、弔旗を掲げ、国全体が悲しみに包まれた。私たちは、彼らと心を一つにし、悲しみを分かち合う。