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仁済大学が「盧武鉉記念図書館」を任期中に建設へ

仁済大学が「盧武鉉記念図書館」を任期中に建設へ

Posted April. 17, 2007 08:05,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の在任中の成果を記念する「盧武鉉記念図書館」(仮称)が仁済(インジェ)大学に建設される。仁済大学の本校は盧大統領の故郷である慶尚南道金海(キョンサンナムド・キムヘ)にある。大統領府報道官の尹勝容(ユン・スンヨン)広報首席秘書官は16日、「盧大統領記念館を仁済大学に建設することが決まり、現在、学校側と具体的な協議を進めている」と述べた。しかし、大統領在任中に自分の記念館の建設を推進するのは適切でないという批判が出ている。

▲盧大統領「記念館建設は良い考え」〓盧大統領は13日、大統領府で仁済大学の白(ペク)ナクファン理事長、李ギョンホ総長らとの晩餐の席で、仁済大学の記念館建設の考えを聞き、「良い考えだ」と答えたという。平安北道定州(ピョンアンブクド・チョンジュ)出身の白理事長は、進歩傾向の白楽晴(ペク・ナクチョン)ソウル大学名誉教授の実兄である。

尹首席は、「どうせなら、退任後、帰郷する大統領の故郷、金海にある唯一の大学である仁済大学がいいのではないかという考えを受け入れたもの」とし、「これから記念館の設立に向けた準備作業がスタートする」と述べた。

盧武鉉記念館のモデルは延世(ヨンセ)大学が誘致した金大中(キム・デジュン)図書館であるとされている。金大中図書館は03年11月に開館した。大統領府周辺では盧武鉉記念館を当初、延世大学内に建てようとしたが、世論を意識して盧大統領の故郷である仁済大学に場所を変えたという話が出ている。

しかし、記念館の設立に向けた実務接触の経緯をめぐって、双方の説明が食い違っている。大統領府は、「大学側が学校の発展をにらんで先に記念館誘致の意志を打診してきた。晩餐会も仁済大学の要請で実現した」と主張しているが、仁済大学のある関係者は、「2月末、大統領府から先に記念図書館の設立に関する話をかけてきた」と述べた。

盧大統領は昨年8月、「盧武鉉を愛する人々の会(ノサモ)」関係者らと会い、「退任後、故郷に盧武鉉大統領記念館が建てられる」と言い、「その記念館の中身は3分の2以上がノサモの記録で埋められるだろう」と述べたことがある。

▲「盧武鉉スクール」?〓仁済大学のソウルキャンパスに、いわゆる「盧武鉉スクール」と呼ばれる公共政策大学院の設立を推進中というマスコミの報道に対して、大統領府は「事実無根」だと否認した。一部のマスコミは15日、仁済大学が推進中の「盧武鉉スクール」は、ジョン・F・ケネディ元米大統領の名前にちなんで作られた米ハーバード大学公共政策大学院のケネディスクールを模倣したものだと報道した。

13日、晩餐会に同席した文正仁(ムン・ジョンイン)延世大学教授は、「『盧武鉉スクール』の話は聞いたことがないし、私はそのようなアイデアを出していない」と述べ、仁済大学側も「知らない」と否認した。

しかし、尹首席は「大統領は晩餐で、余談として『退任後、故郷へ帰って何をしながら過ごしたらいいか。後輩たちにいろいろと、生の経験を講演や講義を通じて伝えられたらいいのでは』と話したことはある」と紹介した。

盧大統領のこの言葉が、同日の晩餐会で出たとされる「仁済大学がソウルに公共政策大学院の設立を推進している」という言葉と相まって「盧武鉉スクール」の話が出たのではないかという観測が出ている。

盧大統領は1月19日、朴炯圭(パク・ヒョンギュ)牧師や白楽晴名誉教授ら、6月民主抗争20周年の関係者と昼食を共にしたときも、「私が犯した数多くのミスについて話すのも若い人々には役立つだろう」と述べている。これに対して、退任後、後輩政治家を養成しようとする盧大統領の政治的な布石だという観測が出回ったりもする。

▲統合記録館vs個別記念館〓盧武鉉記念館が作られれば、「個別大統領記録館」に分類される。今月初め、国会で成立した大統領記録物管理法に「個人または団体が特定大統領の記録物の管理のための施設を建設して、国に寄付・採納する場合、個別大統領記録館とみなす」となっている。

これとは別途に現政権は、2012年に完工する行政中心複合都市に歴代大統領の記録物を収集管理する「歴代大統領統合記録館」を建設すると明らかにした。統合記録館には大統領の職務遂行に関連した記録物が展示され、個別記念館には大統領の私的な領域に関連した内容が展示される。

▲建設費用はどう調達するのか〓盧武鉉記念館の建設のために政府予算20億ウォンが確保されたという一部マスコミの報道に対して、大統領府は「事実と違う」と否認した。仁済大学が内部的に試算した数値に過ぎないということだ。同大学関係者も「財源の調達方法に関する内容はまだ確定していない」と述べた。

しかし、尹首席は、「金大中図書館はマッチングファンドの方式を導入して政府予算と当事者が半分ずつ負担した」と述べた。資金調達方法についての内部検討が行われたことを示唆するものだ。

マッチングファンドとは、中央政府の予算支援資金を自助努力と連携して決める方式。これに従って、現政権は05年4月、国務会議で金大中図書館に以後3年間、補助金60億ウォンの支援を議決した。

野党ハンナラ党の兪奇濬(ユ・ギジュン)スポークスマンは、「盧武鉉記念館の推進は業績が貧弱で、理念過剰だという指摘を受けている大統領と、計算高い大学の合作としか見ようがない」とし、「任期中、大統領自らが主導して記念館を国の予算で設立するのは、たぶん韓国の歴史上類を見ないことになるだろう」と批判した。

これに対し、金廷燮(キム・ジョンソプ)大統領府副報道官は、「在任中には計画を立てるだけで、実際の実行は退任後に行われる。退任後、政府の予算を受けるとしても、根拠法に従って受けることになる」と述べた。



jyw11@donga.com mindy@donga.com