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米国専門家グループ「6者協議、もっと困難な過程が展開される」

米国専門家グループ「6者協議、もっと困難な過程が展開される」

Posted April. 13, 2007 07:58,   

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「2月の6者協議で合意された初期段階の措置の履行の期限が、『技術的な問題』で事実上順守することが難しくなったことは、今後さらに困難で忍耐を要する過程が展開されることを確認させる。しかし、ブッシュ米政府の積極的な北朝鮮交渉の政策は変わらないだろう」

2月に合意された初期段階の措置の履行期限が、今月14日で切れる。ワシントンにいる北朝鮮の専門家たちは、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の資金送金という技術的な問題で生じた今回のことを、「合意体制の根本的な欠陥」と解釈することについて警戒しながらも、これを単に暦上のこと決めつけては困るという意見を示した。合意履行の期限満了を控えて、ラリー・ニクシュ米議会調査局研究員とオルブライト科学国際安保研究所所長など、北朝鮮の専門家たちの意見を聞いた。

▲ニクシュ博士の回答〓「ブッシュ政見は、何としても6者協議で合意された初期段階の措置を終えて、次の段階に進むことを切に望んでおり、それが今回のBDA問題に反映されることになる。

しかし、次の段階は、さらに困難になるだろう。北朝鮮は、まずテロ支援国指定からの解除を強く要求するだろう。今回の過程で見せたように履行過程でさらに交渉を要求し、終わりのない複雑な駆引きが起こることだろう。米国が本格的な大統領選の局面に入る来年秋までうまく進んだとしても、2段階の措置の履行に止まるのではないだろうか。

実は、北朝鮮の戦略と戦術は、ブッシュ政権の戦略よりも効果的なものだ。ブッシュ政権の根本的な政策目標は、『完全かつ証明可能で不可逆的な核の解体(CVID=complete verifiable irreversible dismantlement)』だったが、戦略と戦術は弱く非効果的だった。昨年末以降、戦略と戦術を変えて2国間協議に積極的だったが、これは誤っていない。しかし、ブッシュ政権の関係者は否定するが、彼らの政策目標は今は『抑制』に変わったようだ。現実的に、北朝鮮の核計画解体の問題は次の政府に送られるものとみえる。

今後の米国の立場を決定するうえで重要なことは、『悪い経験』に対する認識だ。ブッシュ政府初期の『悪い経験』とは、クリントン政府の米朝枠組み合意を意味した。しかし現在の『悪い経験』は、03年から昨年の北朝鮮の核実験に至るまでの経験を意味している。何の解決もないこの時期が『悪い経験』と認識され、もはや誰もこのような膠着局面に戻りたいとは思わず、現在の基調がまだましだという認識が政府内に広まっている」。

▲オルブライト所長の回答〓「BDA問題による今回の難航が、ブッシュ政府の北朝鮮政策の基調に大きな影響を及ぼすことはないだろう。(米国が多くを譲歩したようだが)ブッシュ政府が2500万ドルを全額凍結解除すると決定した時、同問題は何としてもすべて解決すると決心したのだ。交渉動力は作動し続けるだろう。

今回北朝鮮は、彼らが要求する条件が少しでも満たされなければ動かないことをはっきりと示した。今後もさらに困難な過程が予想される。高濃縮ウラン(HEU)計画について北朝鮮がすべてをありのままに申告する可能性は低く、米国もHEU情報の過程で論議を呼び、論議の構図そのものが複雑になった。HEU問題の解決に向け、国際原子力機関(IAEA)のような公信力のある国際機関が介入しなければならない。

BDA問題は小さな問題だった。これよりも大きくて深刻な挑戦が訪れるだろう。すぐにも直面する際の障害とは、テロ支援国の問題になるだろう。北朝鮮は早期に手にする結果を望むが、米国は日本の北朝鮮拉致被害者の問題とこの問題が関連しているため、動きにくい立場だ」。



sechepa@donga.com