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BDA北朝鮮資金の凍結解除、ワシントンの反応は…

BDA北朝鮮資金の凍結解除、ワシントンの反応は…

Posted April. 12, 2007 07:57,   

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「表向きは歓迎するが、本心は緊張していることだろう」

マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」に凍結された北朝鮮関連資金2500万ドルが紆余曲折の末に解除された11日。ワシントン外交筋は、ブッシュ政府の本音をこのように伝えた。

北朝鮮の核放棄という大目標のために、「不法資金の返還」という冒険をしただけに、今後北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)による寧辺(ヨンビョン)核施設査察の受け入れや核計画および核兵器の申告をどれほど誠実に履行するかによって、内部評価と今後の戦略が変化するという意味だ。

米国務省のマコーマック報道官は10日、記者懇談会でこのような本音を示唆した。そして、「ボールは北朝鮮のコートに渡った。(2月の6者協議で合意された60日以内という約束履行の期限)14日の合意履行がどこにあるか見守る」と述べた。

ワシントンでは短期的な楽観と根本的な批判が錯綜している。

北朝鮮の核交渉に詳しい消息筋は、「多少スムーズにはいかなかったが、北朝鮮が重油5万トンを受け取ることになる向こう1〜3ヵ月の過程までは順調に進むだろう」と述べた。

しかし、大量破壊兵器(WMD)の取引および偽ドル製造に関連した資金1200万ドルが含まれているため、北朝鮮関連資金の全額返還をめぐる不満も強い。

批判の核心は3つだ。国連安保理決議1718号を米国自ら違反したうえ、イランをはじめとする他の核開発国家と交渉するうえで悪い先例を残し、「返還された金は人道・教育目的に使われなければならない」とする米国の要求が無視される可能性が濃いため、米国の外交力が嘲笑の対象になる可能性があるという点が指摘されている。ワシントンポストも11日付で、「このようなやり方は、ブッシュ大統領が軽蔑した(合意のための)合意づくりだ」と報じた。

マコーマック報道官はこのような内外の非難を意識し、多少長い説明を続けた。同報道官は、「BDAの北朝鮮関連資金の凍結解除措置は韓半島非核化手続きの一環であり、国際金融の規定に合致するだけでなく、(北朝鮮のWMD資金の遮断のための)安保理の北朝鮮決議は、依然として重要なてことして残っている」と述べた。

ひとまずブッシュ政府は、「一回目の期日」は守られなかったが、北朝鮮がただちにIAEA査察官の受け入れなど、北朝鮮の義務を「凍結解除のすぐ翌日」に履行するという北朝鮮の意志に期待をかけている。

またワシントンの一部では、しばらく米国が北朝鮮に引きずられる構図で交渉が展開される可能性に深い憂慮を示している。

ある外交筋は、「クリストファー・ヒル国務次官補が言ったとおり、60日内の合意履行は不可能になった」としつつ、「韓米両政府が何とかして北朝鮮のための言い訳づくりをし、自国内の批判世論を静めようとするだろう」と見通した。

さらに、「北朝鮮は、韓国と米国が直面している『外交成果が今すぐ必要な国内状況』を最大限活用しようとすることが危惧される」と述べた。



srkim@donga.com