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「楽しい学校」が進学率を高めた 迎日高校の成功秘訣は「Fun」

「楽しい学校」が進学率を高めた 迎日高校の成功秘訣は「Fun」

Posted April. 09, 2007 07:17,   

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●学生による授業評価

自律学習時間の6日午後8時。学年別に設けられた「質疑応答室」があわただしい。ドアには、「皆さんの訪問を歓迎します。自習時間には常に開かれています。簡単な問題でも解けない時がありますね」という案内文が貼られている。

2年生の質疑応答室では、学生10人あまりが国語科のクァク・デヨン教師(44)を、いわば「苦しめて」いた。午後11時頃まで続く自律学習時間に、学生たちは国語、英語、数学科目の質問を持って質疑応答室のドアをノックする。

2年生の金ダヘさん(18・女子)は、「教室の先生たちが、ここでは放課後の個人教師です」と言った。クァク教師は、「試験期間が近づけば、質疑応答室がすし詰めになるくらいだ。大変だけど、学生たちが勉強のために並ぶのだから嬉しい」と話した。

迎日(ヨンイル)高校は昨年の冬休みから「選択型放課後授業制」を取り入れた。補習時間である毎日午後4時半〜6時半に、教師たちが設ける講座を学生たちが選択できるようにしたのだ。学生たちの選択が少なく定員割れになった科目は閉講となる。

1979年に迎日総合高校として開校した同高は長い間、浦項(ポハン)の主流から外れていた。迎日高に校名を変えてから今年でちょうど20年。最近の迎日高の進学成績表は輝かしいも。

今年度卒業の276人の中で273人が4年制大学に進学した。この中で、ソウル大学に進学した3人を含め、高麗(コリョ)大学と延世(ヨンセ)大学に10人が合格するなど、首都圏の大学に132人が進学した。10年前まではソウル大学は夢にも考えられず、首都圏の大学にも8人が進学する程度だった。

●足は迎日湾に、視線は世界に

迎日高校が長足の発展を遂げた底力はどこにあるのか。チェ・サンハ校長(71)は、「午前7時から夜遅くまで生活する学校が、学生たちに楽しさを与えることができなければ、勉強もまともにできないと確信する」と話した。

「楽しみ(fun)」とは、同校の発展エネルギーだ。

迎日高1年生280人は、誰もがサキソホン、フルート、クラリネットの中で一つを学ぶ。入学すれば、全校生がエアロビックスをおぼえ、朝会の時も「ダンス」で終わる。新学期を控えて今年1月には、57人の教職員全員が慶尚北道慶州市(キョンサンブクド・キョンジュシ)で、楽しい学校を作る方法を模索する「ファン・フェスティバル」を開いた。

迎日高の学生たちは世界の潮流の中で呼吸している。分期別で著名人を招請して講演を聞く「迎日アカデミー」には、たびたび海外の著名学者も招いている。

昨年6月には、ウィリアム・ボイド米ペンシルバニア州立大碩座教授(教育学)が、「知識産業社会での成功条件」を講演した。独島(トクト=日本名竹島)領有権問題で韓日両国が対立した2005年4月には、2年生280人が京都へ修学旅行に行き、「独島は韓国の領土!このことを知らせたいです」と書いたプラカードを掲げた。

11日、同校の学生5人はソウルに向かう。建国(コングク)大学で開かれる06年ノーベル化学賞受賞者であるロジャー・D・コーンバーグ博士の講演を聞くためだ。経費は学校側が全額支援する。



boriam@donga.com