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[オピニオン]FTAの後光

Posted April. 07, 2007 09:08,   

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韓米自由貿易協定(FTA)交渉妥結直後、バイヤーたちの敏感な反応が、KOTRA海外貿易館に次々に感知されている。米国のポリエステル輸入会社は、通関コストの削減で値下げが期待され、韓国産輸入を25〜50%増やす計画だ。慶尚北道龜尾(キョンサンプクト・クミ)でフィルム工場を稼動している日本の東レは、「韓国を通じた米国輸出の道が広がるため、09年までに4億ドルを投資して工場を確張する」と明らかにした。中国を重視した外国のバイヤーたちが、中国と韓国の長所と短所を計算しているという声も聞こえる。

◆「通商大国」の韓国の値打ちが跳ね上がっている。日本が、04年に中止になった韓日FTA交渉の再開の意思を明らかにした。10日に訪韓する中国の温家宝首相も、「韓中FTA締結研究を加速化させ、早期に成果を出すことを望む」と述べた。来月には欧州連合(EU)と交渉開始を宣言する。欧州連合との交渉の際、「韓米FTAを参考にしよう」と言うこともできる。カナダも交渉を望んでいる。これほどなら、米国と中国から経済安保協力のラブコールを受けているインドも羨ましくない。FTAの後光効果が早くも現れている。

◆KOTRAが19日に開催する「FTAを活用した米国市場進出戦略説明会」には、定員250人を上回る800人が参加を申し込んだ。平均倍率4800倍の松島(ソンド)オフィステル契約の狂風とまではいかないが、大変な熱気だ。米国市場のシェアが95年の3.3%から昨年2.5%にまで墜落することを残念がった輸出企業が、誰も彼も靴紐を締めなおしている。鍋のように簡単に熱するのではないかと心配されるほどだ。

◆国民の開放意識の拡散も著しい。「海外消費が多い教育と医療は、なぜ開放しないのか」という話が自然に出る。遅れているロースクールの開校を心配する声も聞こえる。「5年後には法律サービス市場が開放されるが、一体何をしているのか」という叱責である。多くの人々がFTAの以前と以後では、何か変わらなければならないと考える。今こそFTA開国の時代だ。

洪権熹(ホン・クォンヒ)論説委員 konihong@donga.com