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「夢のレース」F1、全羅南道が誘致準備に拍車

「夢のレース」F1、全羅南道が誘致準備に拍車

Posted April. 06, 2007 08:01,   

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年間340万人以上が直接競技を観覧し、延べ人数500億人がテレビ中継を視聴するという「夢のレーシング」フォーミュラ・ワン(F1)レースが、はたして韓国で開かれるだろうか。

先月18日、豪州メルボルン・アルバート公園特設競技場で開かれた07年のF1開幕戦では、フェラーリが新たに迎え入れたキミ・ライコネン(フィンランド)選手が優勝し、新しい英雄として浮び上がった。

7日から2日間、今シーズン第2戦が行われるマレーシア・クアラルンプール(セパン・サーキット)ではもうすでに、カー・レースを象徴する白と黒のチェック模様の旗が街頭にはためき、F1を観戦しに来た観光客たちで「カー・レース特需」がおきている。

地球村最高のスピード・フェスティバルであるF1大会の韓国開催のための準備が着々と進められている。

昨年10月2日、ソウル市中区(チュング)ウェスタン朝鮮(チョソン)ホテルでは、全羅南道(チョンラナムド、全南)朴ジュンヨン(61)知事と、F1大会を管掌するフォーミュラワン・マネジメント(FOM)のバニー・エクルストン(77・英国)会長、F1韓国大会運営を担当するコリア・オートバレー・オペレーション(KAVO)のチョン・ヨンジョ(47)代表が参加し、「F1韓国誘致調印式」を行った。

全南は霊岩郡(ヨンアムグン)一帯にF1競走場をつくり、10年から16年まで7年間、世界最高の自動車競走であるF1大会を開催するとの計画だ。

韓国でF1競技が開かれることになれば、日本(1976年から)、マレーシア(1999年)、中国、バーレーン(以上、04年)に続いて、アジア国家では5番目にF1大会を開催する国家になる。

F1競技は年間17カ国を巡回するシリーズ戦。韓国戦が開かれるようになれば、競走車の運送問題のため、中国と日本競技と近い時期に開かれるようになる。今年、日本戦(第15戦)は9月30日、中国戦(第16戦)は10月7日開催される。

順位は競技ごとに第8位まで点数(第1位=10点、第2位=8点、第3位=6点、第4位=5点、第5位=4点、第6位=3点、第7位=2点、第8位=1点)を与え、最終合計でシリーズ・チャンピオンを決める。

全南は3000億ウォン近くかかるF1競走場建設のため2月27日、国会文化観光委員会に、「F1特別法案」を上程した。韓国大会運営社であるKAVOは昨年12月7日、全長が5684mに達し、世界でF1競技が開かれるサーキットの中で2番目に長いサーキットの競技場コースを確定したと発表した。また、2月22日には、グランドスタンドなど主要建築物のデザインを公開した。サーキットは今年7月に工事を始め、09年完成を目標としている。

しかし、不安材料もある。1995年、ある企業が全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)の廃塩田跡にF1大会を誘致すると言って開発を始めたが中止となり、03年にもあるプローモーターが、米自動車大会であるカート(CART)の韓国誘致に成功したといって、ソウルと安山(アンサン)に競技場を着工したが、結局「なかったこと」になってしまったことがあるからだ。

一部では、韓国の選手が競技に出られないだけに、F1大会が国内で開かれても興行は見込められないのではという疑問を提起する。これに対し、KAVOは今年上半期中に審査を経て、才能あるドライバー3〜5人を選んで下半期から、F1より一段階下であるF3大会などに出場させ、10年には韓国人ドライバーがF1大会に出場できるように支援する計画だと発表した。



jeon@donga.com