Go to contents

[オピニオン]大将ごっこ

Posted March. 31, 2007 07:03,   

한국어

幼い頃、田舍で大将ごっこをしたことのある人なら、その遊びがただ楽しいだけではないことを知っているだろう。ジャンケンで大将を決める「民主的な大将ごっこ」でも、大将にならなければ気分が悪い。常に自分が大将になると言い張る力の強い子どもがいれば、状況は実に悪くなる。大将に、起立、礼はもとより、カードを取られ、かばん持ちをさせられるなど、「部下」にならなければならない。むろん、大将は威張ることができていいが・・・。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の最側近である安熙正(アン・ヒジョン)氏の北朝鮮との秘密接触を取り持った権五弘(クォン・オホン)氏が昨日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「安氏が北朝鮮と接触した目的は、私たちの間で『大将ごっこ』と呼ばれる南北首脳会談のためのもので、会談を成功させるための特使派遣が論議の対象だった」と吐露した。遊びの「大将」である盧大統領も、李鎬迵(イ・ホチョル)国政状況室長の報告を通じて、展開する状況の詳しい報告を受けたと権氏は述べた。

◆安氏は、現政権の発足直後、「政権党の事務総長になりたい」という抱負を明らかにしたことがあるが、03年に不法政治資金を受け取った容疑で実刑を受け、昨年の恩赦で復権した後、公職には就いていない。ひとことで言って、何の権限も責任もない人だ。権氏の主張どおりなら、そのような人に国の未来を変えるかもしれない南北首脳会談の道をつくることを任せたわけだ。北朝鮮が、盧大統領の意中をよく知る安氏を望んだためだというが、それは国民に国政を報告する必要のない金正日(キム・ジョンイル)独裁体制の方式であるにすぎない。首脳会談を(路地の)大将ごっこと呼んだのだから、このような指摘自体がいらぬことかもしれないが、それでも口当たりは苦い。

◆その上、李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官が一昨日、「この事案はそんなに重要な問題ではない」という言葉で安氏をかばったのを見れば、もしかすると李長官も首脳会談を大将ごっこ程度と考えているのかもしれない。ハンナラ党は安氏の北朝鮮接触の過程を『町内政治』と嘲弄したが、これは『町内政治』にも及ばない。途中で明るみになって幸いだ。もし「大将ごっこ」のレベルで何か合意でも成立したらどうなるか。また何かのカモにされたかもしれない。

金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com